2026年10月5日(月曜日) 20時34分【Nikkei225 オプション建玉 デイリーウォッチ】

2026年10月5日(月曜日) 20時34分【Nikkei225 オプション建玉 デイリーウォッチ】

はじめに、データの読み方の前提をまとめます。

1. オプションの権利行使価格は現物の日経平均が基準なので、先物との価格差を考えると、フィボナッチ水準とストライクの突き合わせは、数十円から100円程度の誤差を含みます。
2. 建玉残高は積み上がった残高で、買いと売りの区別がありません。誰がどちらに賭けているかは断定できないため、建玉の増減の解釈は推測を含みます。
3. 日経225ミニオプションは1枚あたりの規模が標準の10分の1です。標準の建玉と足し合わせず、10分の1に換算して比べてください。
4. 夜間ファイルは夜間セッションのみ、日通しファイルは夜間・前場・後場を合算したものです。夜間分は、取引日10/5に帰属するセッション(10/2夕方から10/3早朝)と考えられます。
5. 10月限の最終売買日は10月8日(木)、SQ日は10月9日(金)です。11月限は11月12日(木)が最終売買日で11月13日(金)がSQ日、12月限は12月10日(木)が最終売買日で12月11日(金)がSQ日です。

1.JPXデータの要約

(1)取引市況(日通し)

先物の取引高は日通しで1,846,275枚でした。このうち夜間が1,038,212枚で、全体の約56%を占めています。日経225ミニは660,106枚(うち夜間356,551枚)、マイクロは959,937枚(うち夜間597,611枚)で、ミニ・マイクロでは夜間の取引が全体の半数以上を占めました。

オプションの取引高は102,135枚です。標準は60,511枚で、内訳はプット36,635枚、コール23,876枚、プット・コールの取引高比は約1.53でした。目立つのは立会外取引(J-NET)の多さです。標準オプションの35,186枚、つまり約58%がJ-NETで、後場だけで26,257枚に達しました。プットのJ-NETは24,272枚で、プット全体の約66%です。取引金額で見ても、標準オプション34,446百万円余りのうち約77%がJ-NETでした。J-NETは大口のブロック取引や、ロール・建て替えの受け渡しに使われることが多く、当日はそうした取引が主役だった可能性があります。

商品 夜間 前場 後場 日通し合計 うちJ-NET
日経225先物 16,010 12,011 18,792 46,813 9,316
日経225ミニ先物 356,551 145,215 158,340 660,106 90,508
日経225マイクロ先物 597,611 194,707 167,619 959,937 -
TOPIX先物 20,635 15,102 31,256 66,993 8,881
日経225オプション(標準) 12,928 12,674 34,909 60,511 35,186
日経225ミニオプション 20,041 8,737 8,096 36,874 2,180
JPX先物合計 1,038,212 401,464 406,599 1,846,275 116,828
JPXオプション合計 32,998 21,785 47,352 102,135 38,865

(2)先物の建玉残高

日経225先物は12月限が137,822枚(前日比+54)で、全限月合計は163,582枚(前日比-18)とほぼ横ばいでした。大口の先物ポジションに大きな変化は見られません。日経225ミニは合計273,028枚で、前日比-11,803枚と大きく減りました。10月限が53,750枚(-6,739)、12月限が189,897枚(-4,794)です。10月限の減少はSQ前の手仕舞いやロールの影響が考えられますが、12月限も減っているため、ロールだけでは説明できない純減です。一方、マイクロは合計81,857枚(前日比+6,302)で、12月限は63,517枚(+5,316)でした。

商品 主な限月の建玉(前日比) 合計建玉(前日比)
日経225先物 12月限 137,822(+54) 163,582(-18)
日経225ミニ 10月限 53,750(-6,739)/11月限 15,769(-159)/12月限 189,897(-4,794) 273,028(-11,803)
日経225マイクロ 10月限 8,665(+312)/12月限 63,517(+5,316)/27年3月限 8,271(+532) 81,857(+6,302)
TOPIX先物 12月限 393,327(-3,475) -

(3)オプション建玉サマリー(限月別)

日経225オプション(標準)の全限月合計は、プット546,817枚(前日比+6,059)、コール261,652枚(前日比+241)で、プット・コールの建玉比率は約2.09です。別紙1に載っている直近3限月だけでみると、プット367,284枚、コール188,374枚です。この3限月のプットのうち、約79%(288,968枚)が権利行使価格60,000以下に集中しています。

最大苦痛価格は、その限月の買い手側の支払いが最小になる価格です。参考値としてお読みください。

限月 コール建玉(前日比) プット建玉(前日比) PCR(建玉) 当日取引高(C/P) 最大苦痛価格
2610(10/9 SQ) 44,657(-3,180) 101,946(-358) 2.28 15,916/15,098 66,000
2611(11/13 SQ) 20,167(+1,318) 65,199(+1,346) 3.23 4,435/8,157 67,000
2612(12/11 SQ) 123,550(+1,843) 200,139(+4,452) 1.62 3,096/11,249 59,500(遠い建玉の影響大)
全限月合計 261,652(+241) 546,817(+6,059) 2.09 23,876/36,635 -

日経225ミニオプションの全体建玉は、プット23,732枚(前日比+2,887)、コール19,345枚(前日比+950)です。週次限月(別紙2)は10/8限に集中しています。

週次限月 コール建玉(前日比) プット建玉(前日比) 当日取引高(C/P)
10/6限 4(0) 17(0) 0/0
10/8限 13,549(+637) 17,254(+2,385) 12,970/20,166
10/13限 6(0) 6(0) 0/0
10/15限 406(+258) 524(+298) 578/700
10/20限 4(0) 9(-1) 0/1
10/22限 20(+4) 25(+6) 4/6

標準オプションで目立つのは、近い限月でのコールの減少です。10月限のコール建玉は3,180枚減りました。一方、11月限はコール+1,318枚・プット+1,346枚、12月限はコール+1,843枚・プット+4,452枚と、いずれも増えています。限月をまたいだロール(建て替え)が進んだ可能性がありますが、建玉残高だけでは断定できません。

2.主要ストライクの建玉集中状況

標準オプション(限月別・建玉上位)

限月 コール上位(建玉/前日比) プット上位(建玉/前日比)
2610 72,000:3,113/-499
66,000:2,957/-4
73,000:2,812/+106
69,000:2,540/-30
75,000:2,435/-284
60,000:9,817/-1,253
30,000:6,427/0
40,000:4,647/0
55,000:3,361/-58
33,000:2,929/0
2611 69,000:3,859/-3
72,000:1,661/+21
70,000:1,450/+116
67,000:1,440/0
71,000:1,184/-152
60,000:8,179/+1,788
35,000:3,771/+1
55,000:3,474/+56
52,000:3,063/0
50,000:2,300/+43
2612 60,000:7,478/0
80,000:7,249/-101
50,000:5,692/0
70,000:5,283/-50
68,000:4,314/0
60,000:14,725/+4,540
30,000:9,767/-370
50,000:9,380/+201
40,000:6,768/0
35,000:5,280/+3

3限月を合算すると、コールで厚いのは、80,000(9,556枚)、72,000(8,698枚)、70,000(8,587枚)、69,000(8,120枚)、68,000(7,051枚)、75,000(6,902枚)です。プットでは、60,000が合算32,721枚と突出し、30,000が18,015枚、50,000が14,459枚、40,000が13,076枚、55,000が11,847枚、35,000が11,256枚と続きます。

現在値に近い価格帯では、62,000のプットが7,439枚、65,000はコール5,363枚・プット7,354枚、66,000はコール4,718枚・プット4,701枚、67,000はコール5,166枚・プット3,779枚、68,000はコール7,051枚・プット3,317枚です。

ストライクごとの前日比で最も大きな動きは、60,000のプットです。10月限が-1,253枚、11月限が+1,788枚、12月限が+4,540枚で、合計では約+5,075枚の純増でした。12月限の取引高は5,605枚にのぼります。同じ日に12月限の65,000プットが-910枚(取引高1,380枚)減っています。上昇して高値圏に入るなかで、プットの権利行使価格を65,000から60,000へ下げつつ、10月限から先の限月へ移した動きの可能性はありますが、建玉残高だけでは売り手・買い手の別まで分かりません。あくまで推測です。

コールでは、10月限の70,000が-746枚、71,000が-528枚、72,000が-499枚、75,000が-284枚と、いずれも取引高が1,100枚から2,100枚あり、決済や建て替えが進みました。他方、12月限の73,250が+908枚(取引高908枚で新規)、69,750が+454枚(新規)、77,000が+355枚、11月限の75,000が+364枚、77,500が+307枚、72,500が+294枚と、遠い限月で72,500から77,500にかけて新規建玉が積み上がりました。コールを買ったのか売ったのかは、建玉残高からは判別できません。

ミニオプション(週次限月・建玉上位/中心:10/8限)

10/8限 コール上位(建玉/前日比) プット上位(建玉/前日比)
上位5件 72,000:1,345/+425
71,000:979/+170
62,750:959/0
70,000:921/-244
71,750:906/-16
67,000:1,110/+215
58,500:1,063/+567
64,000:932/-144
60,000:932/0
62,750:925/-5
補足 72,250:799/+432
70,500:557/+66
71,000の取引高:1,744
68,000:772/+568(取引高2,060)
65,000:843/+43(取引高1,758)
62,500:810/+573

10/8限の週次ミニでは、コールが70,000から72,250にかけて、プットが67,000から68,000にかけて厚く、現在値を上下から挟む構造です。72,000のコールは取引高が4,010枚、72,250は2,021枚と、当日の売買も活発でした。プットでも、68,000が+568枚(取引高2,060枚)、67,000が取引高2,121枚と大きく動いています。下方では、58,500が+567枚、62,500が+573枚と、遠い権利行使価格でも積み増しがありました。62,750はコール959枚・プット925枚、71,750はコール906枚・プット905枚と、コールとプットがほぼ同数で並んでいます。前日比もほぼゼロのため、方向性の手がかりとしては扱いません。

3.建玉データから見る今後の値動きの推測

結論から言うと、建玉データだけで方向を当てることはできません。建玉残高に買い手と売り手の区別がなく、保有者の目的(ヘッジか投機か)も分からないためです。それでも、価格帯の地図として読み取れることは4つあります。

第一に、現在値の近くはコール優位、遠い下方はプット優位という構造です。現在値の上下約3,000円(67,000から73,000)の範囲で、3限月のコール建玉は59,118枚、プットは15,864枚です。コールが現在値付近から上方に分厚く、上値のストライクが多く意識されていることを示します。一方、全体のプット・コール建玉比率2.09という高さは、3限月のプットの約79%が60,000以下に集中していることによるものです。ヘッジ需要とみられる建玉が中心と考えられますが、売り手と買い手の別は分かりません。したがって、プットの多さを近い将来の弱気の証拠とみるのは早計です。

第二に、60,000が最大のプットの壁です。現在値から約14%下にあたり、通常の値動きでは届きにくい水準です。この水準が積み増された日に、価格が高値圏にあった点は記録しておく価値があります。

第三に、10月9日のSQが近いことです。10月限の最大苦痛価格は66,000で、現在値の70,100から約4,100円下にあります。ここまで離れていると、SQに向けて価格が引き寄せられる力はあまり期待できません。むしろ、10月限の建玉がSQで消滅し、11月限と12月限の壁が主役になる点が重要です。10月限には、69,000から72,000のコールだけで約1万枚が建っており、これらが外れる分、SQ後は値動きの性質が変わる可能性があります。

第四に、先物の建玉には、ミニの減少(-11,803枚)とマイクロの増加(+6,302枚)という対比があります。ミニの減少は、SQ前の手仕舞いや、利益確定、ショートの買い戻しなどが混在した結果と考えられますが、内訳は分かりません。大口の日経225先物はほぼ横ばいで、大きな方向転換の兆しは建玉からは読み取れません。

以上をまとめると、建玉データは、どの水準が意識されるか、どの方向に壁が厚いかを示す地図であり、どちらに動くかの予言ではありません。

4.チャート分析とJPXデータの統合分析

チャート上の4本の移動平均線は、ラベルがないため、赤が最も短期、青、橙、白の順に長期という前提で読みます。

15分足

15分足は、9月30日の66,000台前半から、10月2日にかけて70,000付近へ階段状に上昇した後、10月5日は69,555から70,310の約755円幅で保ち合っています。移動平均線は4本とも右上がりで、価格はそれらの上、またはすぐ近くを推移しており、トレンドは上向きです。直近は、70,310の高値から69,770前後まで押し、白の長期線(69,900前後)の付近で下げ止まって、現在値の70,090前後まで戻した形です。

指標はやや弱含みです。MACDは-9.2、シグナルは-39.6で、ゼロラインの下ですがシグナルを上回っています。ストキャスティクスは52.90で、シグナル(64.39)を下回って下向きです。強気でも弱気でもない、方向感の乏しい局面です。

フィボナッチは、70,310(0.0)から69,555(100.0)の下降波に対するもので、23.6%が70,135、38.2%が70,025、50.0%が69,935、61.8%が69,845、76.4%が69,735です。下方への延長は、161.8%が69,090、200%が68,800、261.8%が68,335、423.6%が67,115、上方への延長(-100.0)は71,065です。現在値は23.6%と38.2%の間にあります。

チャート上には、意味が明記されていない価格ラベル(70,900、70,680、70,570、70,510、70,120、69,960、69,490、69,410、69,020、68,810、68,640、68,090、67,620、67,530、66,930)も記されています。これらは参考情報として扱い、以下の分析の根拠はフィボナッチ水準とオプション建玉に置きます。

統合して見ると、70,000のストライクは、15分足の38.2%(70,025)と50%(69,935)の間にあります。70,000は3限月合計でコール8,587枚・プット2,921枚、週次ミニの10/8限でもコール921枚あり、当日の短期的な重心が70,000付近にあることが分かります。

1時間足

1時間足は、9月29日の安値(約64,850)から急角度で上昇しています。9月30日に66,000台から67,000台の戻り売りゾーンを一気に抜け、その後は階段状に高値を更新し、直近の高値は約70,330です。移動平均線は扇状に広がり、価格は短期線(赤)の上を維持しています。

指標は、短期的な過熱を示しています。MACDは224.7、シグナルは283.7で、ゼロラインの上ですがシグナルを下回り、勢いは鈍化しています。ストキャスティクスは87.03と86.01で、買われ過ぎ圏に張り付いています。上昇トレンドが続いたまま、勢いだけが落ちている状態で、高値圏での保ち合いと整合します。

フィボナッチは、高値73,758から安値62,468への下降波に対する戻りとして描かれており、38.2%が69,445、50.0%が68,113、61.8%が66,781、76.4%が65,132、88.2%が63,800です。価格は61.8%と50%を上抜け、38.2%の上で推移しています。画面には出ていない23.6%は、同じ幅から計算すると約71,093で、4時間足の11.8%(71,008)や71,000のストライクとほぼ重なります。

4時間足

4時間足は、9月上旬から中旬の安値圏(約62,500)から、一直線に近い上昇を示しています。9月29日の押し目は64,857付近(フィボナッチ38.2%)でほぼ止まっており、このラインが実際に機能したことを確認できます。8月中旬の高値(約69,600)も上抜けました。左端の7月上旬には約70,800の高値があり、次の上値の目安になります。

価格は4本の移動平均線をすべて大きく上回り、乖離が広がっています。短期線(赤)は68,250前後で、フィボナッチ23.6%(68,259)とほぼ重なり、押した場合の最初の戻り目として意識されやすいと考えます。MACDは911.6、シグナルは848.8で、期間内で最高位に近く、ヒストグラムが頭打ちです。ストキャスティクスは90.00と71.78で、買われ過ぎ圏にあります。

フィボナッチは、11.8%が71,008、23.6%が68,259、38.2%が64,857、50.0%が62,107です(0.0は73,758、100.0は約50,460と逆算されます)。現在値は11.8%(71,008)の直下にあり、71,000のストライク(3限月のコール合計4,571枚、プットは合計88枚)と重なります。

日足

日足は、2025年4月の安値30,373から2026年6月の高値73,758までの大きな上昇トレンドの途中にいます。その後、7月下旬の安値(約60,500)まで調整し、8月に約69,600まで戻した後、9月は約62,500から67,000のレンジで推移しました。今回、そのレンジを上に抜けています。9月29日の安値(約64,850)からは約5,250円(約8%)上昇しました。移動平均線は9月に65,800から66,500付近で収束し、上向きに転じ始めたところで、価格は全線の上にあります。

指標は強気寄りです。MACDは877.1、シグナルは256.7で、ゼロラインの上でヒストグラムが拡大しています。ストキャスティクスは51.66と50.19で中立圏にあり、日足ベースでは過熱感がなく、上昇余地を残しています。

フィボナッチは、2026年6月の高値73,758から2025年4月の安値30,373までを測ったもので、0.0が73,758、11.8%が68,639、23.6%が63,519、38.2%が57,185、50.0%が52,066、61.8%が46,946、76.4%が40,612、88.2%が35,492、100.0が30,373です。価格は11.8%(68,639)を回復し、上方の目標は0.0(73,758、2026年6月の高値)です。

時間足の統合

日足と4時間足は上向き、1時間足と15分足は勢いが鈍化という構図です。上位足の上昇トレンドは維持されていますが、短期足の買われ過ぎが解消されていないため、上昇トレンドの中で調整を挟みやすい局面と考えます。

5.フィボナッチ水準とオプション建玉集中ストライクの突き合わせ

上方から順に整理します。

73,758(日足0.0、前回高値)は、73,000(3限月のコール合計3,855枚)と74,000(コール3,670枚)の間に入ります。12月限の73,250(新規コール908枚)も近く、前回高値付近に新規の建玉が集まっています。75,000にはコール6,902枚(プットはゼロ)があり、上側のコールの壁です。

72,000(コール8,698枚、プット276枚)は、フィボナッチの水準とは重なりません。ただし、週次ミニの10/8限で72,000(1,345枚、前日比+425枚)と72,250(799枚、+432枚)が最大のコールであること、10月限・12月限の標準でも厚いことから、フィボナッチと関係なく意識される価格帯です。

71,000から71,065は、フィボナッチの重なりが最も強いゾーンです。4時間足の11.8%(71,008)、15分足の-100%(71,065)、1時間足23.6%の計算値(約71,093)が集まり、チャート上の価格ラベル70,900も近くにあります。ストライクの71,000にはコール4,571枚が集中する一方でプットはほぼありません(88枚)。現在値の真上にある最初で最大の抵抗帯だと見ます。

70,310(15分足0.0)から70,000は、15分足の38.2%から50%(70,025と69,935)に70,000のストライク(コール8,587枚、プット2,921枚)が重なります。現在値がこの中にあり、重心の水準です。

69,445から69,000は、1時間足38.2%(69,445)と、15分足161.8%(69,090)が、69,000のストライク(コール8,120枚、プット2,655枚)の近辺に並びます。69,000は11月限のコールが3,859枚と特に厚い水準です。なお、69,500のストライクは建玉が少なく(コール431枚、プット206枚)、1時間足38.2%と69,000は約445円離れています。ひとまとまりの帯としては幅を持たせて見る必要があります。

68,639から68,000は、日足11.8%(68,639)、4時間足23.6%(68,259)、1時間足50%(68,113)、15分足の200%(68,800)と261.8%(68,335)と、4つの時間足のフィボナッチが同じ範囲に集まります。ストライク68,000にもコール7,051枚、プット3,317枚と、コールとプットの両方が厚く建っています。68,500にもコール1,875枚があります。さらに、週次ミニでは68,000のプットが+568枚、取引高2,060枚と当日大きく動きました。時間足の重なりでもオプションの建玉でも最も強い重なりの帯で、本日の最重要の支持帯です。

67,115から66,781は、15分足423.6%(67,115)、1時間足61.8%(66,781)がそろい、67,000のストライク(コール5,166枚、プット3,779枚)に重なります。66,500(コール3,265枚)と66,000(コール4,718枚、プット4,701枚)も続き、66,000は10月限の最大苦痛価格です。

65,132から64,857は、1時間足76.4%(65,132)と4時間足38.2%(64,857)が、65,000のストライク(コール5,363枚、プット7,354枚)に一致します。4時間足38.2%は9月29日に実際に下げ止まった水準で、ここを割ると上昇の起点を崩すラインです。

63,800から63,519は、1時間足88.2%(63,800)と日足23.6%(63,519)が、64,000(コール3,096枚、プット4,792枚)、63,500、63,000(プット6,401枚)の近辺に当たります。

62,468から62,107は、1時間足100%(62,468)と4時間足50%(62,107)が、62,500(プット3,277枚)、62,000(プット7,439枚)に重なります。9月のレンジの下限を形成した水準です。

60,000は、フィボナッチとは対応しませんが、7月下旬の安値(約60,500)の直下にあたり、プット合計32,721枚の最大の壁です。

さらに深い水準でも、日足のフィボナッチ50%(52,066)が52,000のプット(7,837枚)に、61.8%(46,946)が47,000のプット(4,111枚)に、76.4%(40,612)が40,000のプット(13,076枚)に、88.2%(35,492)が35,000のプット(11,256枚)に、100%(30,373)が30,000のプット(18,015枚)に、数百円の差で近接しています。ただし、これらのストライクはキリのよい数字で建玉が集まりやすい水準でもあり、フィボナッチとの重なりが意図的なものか、単なる偶然かは判別できません。日常の値動きで到達する水準ではないため、参考情報にとどめます。

抽出した、市場が意識しているとみられる具体的な価格帯は、上方が70,300、71,000から71,100、72,000から72,250、73,000から73,758、75,000です。下方は、70,000から69,935、69,445から69,000、68,639から68,000、67,115から66,781、66,000、65,132から64,857、62,468から62,000、60,000です。

6.シナリオ分析

*アップシナリオ*

発動条件は、15分足の高値70,310を上に抜け、さらに71,000から71,100の帯を終値ベースで上抜けて定着することです。この帯は、4時間足の11.8%、15分足の-100%、71,000のストライクが重なる最初の壁で、ここを抜けるかどうかが分かれ目です。

前提として、日足は上昇トレンドが再開して間もなく、MACDが拡大し、ストキャスティクスは中立圏で余地があります。4時間足でも8月の高値を上抜けています。10月限のコールが減り、11月限・12月限の高い権利行使価格(72,500から77,500)で新規の建玉が積まれていることは、上方の水準が意識されていることを示しますが、買いか売りかは不明で、上昇期待の強さまでは断定できません。

進路は、71,000から71,100を抜けた後、第一目標が72,000から72,250です。ここは標準・ミニのコール建玉が集まる水準で、通過するときに戻り売り圧力が出やすい一方、突破できれば上抜けの勢いが強まります。第二目標が73,000から73,758(前回高値)で、新規建玉(12月限の73,250コール)が集まっています。73,758を超えると、近くに大きなコール建玉はなく、75,000が次の意識帯になります。

注意点は、短期足の買われ過ぎです。1時間足のストキャスティクスは87、4時間足は90で、MACDも勢いが鈍化しています。そのため、直線的に上がるより、69,000から70,000への押しを挟みながらの上昇のほうが、確度が高いと考えます。押しが入っても、69,445(1時間足38.2%)や69,000で下げ止まり、再び70,310を超えるようなら、アップシナリオは維持されます。反対に、68,000を終値で割り込めば、このシナリオは崩れたと判断します。

*ダウンシナリオ*

発動条件は、15分足の下限69,555を割り、1時間足38.2%の69,445、さらに69,000を終値ベースで割り込むことです。

前提として、1時間足と4時間足の買われ過ぎが解消されておらず、1時間足MACDはすでにシグナルを下回っています。価格は4本の移動平均線から大きく離れ、9月29日の安値から約8%上昇した後です。また、プットの建玉が現在値近くの68,000から70,000にも積み増されています(10月限の68,000が+220枚、69,000が+219枚、69,500が+202枚、12月限の70,000が+380枚)。買い手か売り手かは不明ですが、現在値付近でプットの取引が活発だったことは確かです。

進路は、第一段階が69,445から69,000です。ここで止まれば、通常の押し目の範囲です。第二段階が68,639から68,000(日足11.8%、4時間足23.6%、1時間足50%)で、最重要の支持帯です。ここを終値ベースで割れるかどうかが、調整が深まるかの分かれ目になります。割れると、第三段階は67,115から66,781、66,000(10月限の最大苦痛価格)へ進みます。そこで止まれば、9月のレンジ内に戻っただけで、トレンドは壊れません。さらに65,000から64,857(4時間足38.2%、9月29日の押し目安値)を割れば、上昇の起点を失い、62,500から62,000、最終的には60,000のプットの壁が意識されます。

注意点として、10月限のSQ(10月9日)を通過すると、現在値付近の10月限のコール・プットの建玉が消えます。その後の値動きは、残る11月限・12月限の建玉と、フィボナッチ水準が重なる価格帯の影響を受けます。68,000から65,000にはコールとプットの両方の建玉が厚く、フィボナッチの重なりも多いため、下落時には反応が出やすい水準が連続していると考えますが、いずれも勢いの強い下落であれば通過する可能性があります。

*レンジシナリオ*

発動条件は、15分足の69,555から70,310を維持し、71,000と68,000の間で、上下どちらにも抜けないことです。

前提として、現在値は各時間足のシグナルが拮抗しています。15分足のMACDとストキャスティクスは方向感がなく、1時間足は勢いが鈍化し、4時間足と日足は上向きです。オプションの建玉構造でも、週次ミニ10/8限は、コールが70,000から72,250、プットが67,000から68,000に厚く、現在値を上下から挟む配置です。標準でも、70,000付近のコール・プットが厚く、現在値が重心の近くにあります。建玉の配置は価格が止まりやすい水準を示すもので、満期までその範囲に収まることを保証するものではありません。

進路は、短期では69,555から70,310の約755円幅で上下を繰り返します。やや広げると、下は69,000(1時間足38.2%と69,000のストライク)、上は71,000(最初の壁)で揉み合います。さらに広げた外枠が、68,000と72,000です。調整が浅いままで推移すれば、日足の上昇の勢いを溜める形になり、SQ後にどちらかへ放れやすくなります。

注意点は、レンジ内でも、短期足の買われ過ぎを解消するために、時間をかけた横ばいが入る可能性があることです。この場合、移動平均線が価格に近づいてくるため、4時間足の短期線(68,250付近)が上がってきた段階が、次の仕掛けどころとして意識されます。

メインの見立て

3つのうち、現時点で最も整合的なのは、レンジ、または69,000から68,000への浅い押しを経て、再び上を試す展開だと考えます。日足と4時間足が強く、上昇トレンドの再開を示している一方、1時間足以下は勢いが鈍化し、買われ過ぎが解消されていないためです。71,000から71,100の抜けを確認できるまでは追いかけず、68,000から68,640の支持帯でどう反応するかを重視する見方になります。

この記事は、提供された建玉データとチャートに基づく整理で、将来の値動きを保証するものではありません。売買の判断は、ご自身の責任で、最新の価格と他の情報も確認したうえで行ってください。