2026年8月31日(月曜日)20時14分【Nikkei225 オプション建玉 デイリーウォッチ】
JPX建玉残高、8月31日の日経225先物・オプション取引状況、標準オプション別紙1、ミニオプション別紙2、そして15分足、1時間足、4時間足、日足を統合して分析します。
今回の分析で最も重要なのは、現在の日経225先物が約66,300円付近に位置する一方、オプション市場では短期の中心価格と、中期的な上下の重要価格帯がかなり明瞭に分かれていることです。
9月3日期限のミニオプションでは簡易最大ペインが約66,000円、9月10日期限では約68,750円となっています。
一方、標準9月限全体の簡易最大ペインは約63,500円です。
この3つは同じ意味ではありません。
9月3日までの超短期では66,000円が中心になりやすい一方、9月10日に向けては68,750円まで上方に中心価格が移っています。そして標準9月限全体では63,500円というかなり下の水準が最大ペインになります。
したがって、現在の市場を単純に「66,000円に吸着する相場」と考えるのは不十分です。
短期、中期、標準オプション全体の3つの時間軸を分けて考える必要があります。
1.JPXデリバティブ建玉残高データの全体像
8月31日の日経225先物9月限は、取引高33,321枚、当日建玉残高155,199枚、前日比3,183枚増加でした。
取引高だけでなく建玉も増加しています。
これは、8月末の大きな値動きのなかでポジションが整理されるだけではなく、新しいポジションも形成されていることを示します。
日経225mini9月限は、取引高575,070枚、建玉残高295,608枚、前日比26,921枚増加です。
miniでは標準先物以上に大きな建玉増加が起きています。
さらに日経225マイクロ9月限は、取引高733,629枚、建玉残高109,134枚、前日比9,345枚増加でした。
したがって8月31日は、先物市場全体でかなり活発なポジション形成が行われた日だったと評価できます。
ただし、建玉増加だけから「新規買いが増えた」「新規売りが増えた」と方向を断定することはできません。
この点は今回の分析で非常に重要です。
2.日経225オプション全体のサマリー
日経225標準オプションでは、プットの取引高が25,902枚、当日建玉残高534,859枚、前日比7,959枚増加しました。
コールは取引高13,868枚、建玉残高271,364枚、前日比2,512枚増加しました。
したがって標準オプション全体の建玉は806,223枚、前日比10,471枚増加しています。
建玉ベースのプット・コール比率は約1.97です。
つまり、標準オプション市場ではプット建玉がコールの約2倍あります。
ただし、この数字だけを見て弱気と判断するのは適切ではありません。
プットには下落方向の投機だけではなく、現物・先物ロングに対する保険としてのプット買い、あるいはプット売りによるプレミアム収入を目的としたポジションなども含まれます。
JPXの建玉残高だけでは、それぞれが買いなのか売りなのかを完全には判別できません。
したがって、プット・コール比率は「市場のリスク配置」を見る材料として利用し、方向性はストライク別建玉と価格との位置関係から判断します。
3.日経225ミニオプション全体
日経225ミニオプションでは、プット取引高21,584枚、建玉30,031枚、前日比4,831枚増加でした。
コールは取引高20,132枚、建玉29,747枚、前日比3,942枚増加です。
合計建玉は59,778枚、前日比8,773枚増加しています。
プット・コール比率は約1.01で、ほぼ完全に均衡しています。
ここが標準オプションとの大きな違いです。
標準オプションではプットが大幅に多いのに対し、ミニオプションではプットとコールがほぼ同数です。
つまり短期市場では、上方向・下方向の双方についてポジションが形成されていると考える方が自然です。
4.標準日経225オプションの限月別建玉
ここは前回レポートで十分に整理できていなかった部分です。
標準日経225オプションの9月限は、プット148,553枚、コール83,846枚です。
プット・コール比率は約1.77です。
10月限は、プット46,203枚、コール20,275枚です。
11月限は、プット21,940枚、コール9,460枚です。
したがって標準オプションでは、9月限が圧倒的に中心です。
9月限は現在値に近いストライクにも大量の建玉が存在しているため、9月相場の価格形成を見るうえで最も重要です。
5.標準9月限の主要プット建玉
9月限プットでは50,000円に10,563枚、60,000円に9,579枚、55,000円に7,032枚、30,000円に6,460枚、40,000円に4,902枚、65,000円に4,359枚あります。
さらに62,000円3,400枚、57,000円3,256枚、63,000円3,209枚、64,000円3,206枚と続きます。
現在値に近いところでは65,000円、64,000円、63,000円、62,000円が重要です。
特に65,000円プットは4,359枚で、前日比325枚増加しています。
これは8月31日の建玉変化として注目できます。
ただし、「新規のプット買いが325枚入った」と断定することはできません。
正確には「65,000円プットの建玉残高が前日比325枚増加した」と表現するべきです。
6.標準9月限の主要コール建玉
コールでは65,000円が5,387枚で最大です。
続いて70,000円3,967枚、68,000円3,406枚、67,000円2,556枚、66,500円2,407枚、50,000円4,650枚などがあります。
現在値に近いところでは、
66,000円
66,500円
66,750円
67,000円
68,000円
69,000円
70,000円
が重要です。
特に66,500円コールは2,407枚で、前日比437枚増加しています。
66,750円は1,610枚で前日比199枚増加、67,000円は2,556枚で前日比268枚増加です。
したがって8月31日の変化としては、66,500円から67,000円のコール建玉増加が目立っています。
7.標準9月限の簡易最大ペインは63,500円
ここが今回のファクトチェックで最も重要な修正点です。
標準9月限について、各ストライクの建玉を使い、満期時のプット・コールの支払額を単純化して計算すると、最小となる水準は約63,500円です。
したがって標準9月限全体の簡易最大ペインは63,500円付近です。
これは現在値約66,300円から約2,800円下です。
したがって、標準9月限全体の最大ペインを根拠に「現在値は66,000円へ吸着しやすい」とすることはできません。
66,000円という数字は、あくまで9月3日期限ミニオプションの簡易最大ペインです。
この区別は非常に重要です。
8.9月3日期限ミニオプション
9月3日期限は、現在から最も近い期限です。
プット建玉は10,333枚、前日比4,210枚増加しています。
コール建玉は9,200枚、前日比3,228枚増加しています。
プット・コール比率は約1.12です。
この期限では双方ともかなり大きく建玉が増えています。
9.9月3日プット側の重要ストライク
9月3日プットでは58,875円が2,415枚と突出しています。
ただし現在値からかなり離れています。
したがって、この2,415枚をそのまま「58,875円までの下落を市場が予想している」と解釈するべきではありません。
現在値に近いところでは、
64,000円が918枚
65,000円が881枚
65,500円が715枚
63,500円が697枚
63,000円が637枚
となっています。
特に64,000円は前日比287枚増加、63,500円は379枚増加、63,000円は295枚増加しています。
65,000円は51枚増加、65,500円は16枚増加です。
したがって9月3日期限では、64,000円から65,500円にかけて下側の建玉がかなり厚くなっています。
10.9月3日コール側
コールでは67,500円が851枚、71,000円が802枚、70,000円が780枚、69,000円が734枚、68,000円が551枚、69,500円が519枚となっています。
現在値から近いところでは67,000円が475枚、67,500円が851枚、68,000円が551枚です。
8月31日の建玉増加では67,000円が293枚、68,000円が249枚、70,000円が350枚、71,000円が696枚増加しています。
したがって短期市場でも上側へのポジション形成がかなり行われています。
11.9月3日期限の簡易最大ペインは66,000円
9月3日期限について、プット・コールの建玉から単純化した満期時支払額を計算すると、最小となる水準は約66,000円です。
これは今回の短期分析で非常に重要です。
現在値約66,300円と最大ペイン66,000円の距離は約300円しかありません。
したがって9月3日までの短期市場では、66,000円が中心価格として意識される可能性があります。
ただし、最大ペインは「満期日に必ずその価格になる」という予測モデルではありません。
強いトレンドが発生すれば簡単に無視されます。
したがって、
66,000円は短期の中心候補
67,000円突破で上方レンジシフト
65,500円割れで下方レンジシフト
という使い方が適切です。
12.9月10日期限ミニオプション
9月10日期限では、プット建玉11,172枚、コール建玉11,898枚です。
こちらはコールがやや多く、プット・コール比率は約0.94です。
つまり9月3日期限よりも若干上方向のポジションが多い構造です。
13.9月10日の重要ストライク
最も特徴的なのが68,750円です。
68,750円プットは1,461枚、コールは1,766枚です。
合計すると3,227枚の建玉が同一ストライクに集中しています。
69,000円にもプット792枚、コール1,378枚があります。
したがって9月10日期限では、
68,750円
69,000円
が非常に重要な価格帯です。
さらに70,000円にはコール890枚、71,000円には592枚、72,000円には473枚あります。
上側の建玉もかなり存在します。
14.9月10日期限の簡易最大ペインは68,750円
9月10日期限の建玉を使って同様に単純計算すると、簡易最大ペインは約68,750円です。
これは現在値約66,300円より約2,450円上です。
ここから重要なことが分かります。
9月3日期限では66,000円。
9月10日期限では68,750円。
標準9月限全体では63,500円。
つまり期限によって最大ペインが大きく異なっています。
このため、「オプション市場全体が一つの価格を目指している」と考えるべきではありません。
短期の期限では66,000円、中期の期近ミニでは68,750円、標準9月限全体では63,500円という、時間軸の違う価格構造が形成されています。
15.15分足分析
15分足では、8月31日早朝の64,850円前後から急速なリバウンドが発生しています。
65,000円台前半から65,500円、65,750円、66,000円台へと価格を急速に回復しました。
短期的には明確な反発です。
移動平均線も短期線が上向きになっており、MACDもマイナス圏から大きく改善しています。
一方でストキャスティクスは90台に達しており、かなり高い位置です。
したがって15分足単体では、上昇モメンタムが強い一方、短期的な過熱感も非常に強くなっています。
現在値付近で追いかけて買うより、66,000円近辺への押しを維持できるかを確認する方が重要です。
上側では66,440円前後が直近の抵抗です。
その上に66,500円があります。
そして最大の短期関門が66,750円から67,000円です。
66,500円コール2,407枚、66,750円コール1,610枚、67,000円コール2,556枚という標準9月限の建玉が集中しています。
さらに1時間足フィボナッチ61.8%が66,781円です。
つまり、
66,750円
66,781円
67,000円
がほぼ同一ゾーンに集まっています。
これは今回の分析で最も重要な上値帯です。
下側では66,000円が最初の重要ポイントです。
9月3日期限ミニの簡易最大ペインも66,000円です。
66,000円を割ると65,750円、65,500円が次のポイントです。
さらに65,150円から65,000円が重要です。
15分足の短期支持だけでなく、オプション市場でも65,000円は非常に大きな建玉があります。
16.1時間足分析
1時間足では、8月中旬以降の下落で形成された下降圧力から、徐々に反発しています。
ただし現在値は移動平均線が集まる価格帯に位置しており、まだ明確な上昇トレンド復帰とは言えません。
ストキャスティクスは50前後まで回復しており、15分足ほど過熱していません。
MACDも下落モメンタムが縮小しています。
したがって1時間足では、短期反発が単なる自律反発で終わるのか、上昇トレンドへ発展するのかを判定する局面です。
1時間足フィボナッチでは、
61.8%が66,781円
50.0%が68,113円
38.2%が69,445円
76.4%が65,132円
です。
このうち最も重要なのが66,781円です。
標準9月限66,750円コールとほぼ一致します。
さらに67,000円コールも大量にあります。
したがって66,750円から67,000円は、単なるチャート抵抗ではなく、フィボナッチとオプション建玉が重なる価格帯です。
下側では65,132円と65,000円がほぼ一致します。
標準9月限65,000円プット4,359枚、9月3日ミニ65,000円プット881枚があります。
したがって65,000円から65,150円も非常に重要です。
17.4時間足分析
4時間足では、6月高値73,758円からの調整局面にあります。
一方で7月末の安値から8月中旬にかけて反発しており、現在はその後の調整から再び反発しようとしている状態です。
移動平均線は収束傾向にあり、明確な一方向トレンドではありません。
ストキャスティクスは売られ過ぎ圏から反発し、50台まで回復しています。
MACDも下落モメンタムがかなり縮小しています。
したがって4時間足は、下落再開よりも「底固めから上方向へ転換できるか」を確認する段階です。
4時間足フィボナッチでは、
23.6%が68,240円
38.2%が64,826円
50.0%が62,067円
です。
68,240円は68,000円近辺と重なります。
標準9月限68,000円コールは3,406枚あります。
9月3日ミニ68,000円コールも551枚あります。
したがって67,000円を突破した場合、次の大きな抵抗は68,000円から68,250円になります。
下側では64,826円が非常に重要です。
これは65,000円ストライクのすぐ下です。
65,000円には標準9月限プット4,359枚、コール5,387枚があります。
ここで注目すべきなのは、65,000円にはプットだけでなくコールも大量にあることです。
したがって65,000円は単純な「強い支持線」というより、上にも下にもポジションが集中する価格の分岐点です。
65,000円を維持すれば押し目形成と判断しやすく、逆に明確に割ると下方向への価格探索が始まりやすくなります。
18.日足分析
日足では、2025年春から続いてきた大きな上昇トレンドそのものはまだ完全に崩れていません。
2026年6月には73,758円付近まで上昇し、その後調整しています。
現在の66,000円台は長期上昇相場の中の調整局面に位置しています。
ただし6月高値からは高値を切り下げる動きもあり、中期的にはまだ調整相場です。
ストキャスティクスは売られ過ぎ圏から反発しています。
MACDはまだ強い上昇転換を確定させるところまでは改善していません。
したがって日足では「長期上昇トレンドの中の中期調整」という見方が最も適切です。
日足フィボナッチでは、
11.8%が68,639円
23.6%が63,519円
38.2%が57,185円
となっています。
68,639円は今回非常に重要です。
9月10日ミニオプションでは68,750円にプット1,461枚、コール1,766枚が集中しています。
つまり、
日足フィボナッチ68,639円
9月10日68,750円
69,000円
がほぼ同一価格帯に集まっています。
これは中期的な上値ターゲットとして非常に重要です。
反対に日足23.6%の63,519円は63,500円とほぼ完全に一致します。
9月3日ミニでは63,500円プット697枚があり、前日比379枚増加しています。
さらに標準9月限でも63,500円プット706枚があります。
したがって63,500円は、中期下落シナリオにおいて非常に重要な支持候補です。
19.フィボナッチとオプション建玉の統合
今回、最も明確に重なる価格帯は次のように整理できます。
まず上側の第一関門が66,750円から67,000円です。
1時間足61.8%が66,781円。
標準9月限66,750円コールが1,610枚。
67,000円コールが2,556枚。
9月3日ミニ67,000円コールも475枚あります。
したがって66,750円から67,000円は、今回の最重要短期抵抗帯です。
次が68,000円から68,250円です。
4時間足23.6%が68,240円。
標準9月限68,000円コールが3,406枚。
9月3日ミニ68,000円コールが551枚あります。
67,000円を突破した場合の次のターゲットとして非常に重要です。
さらに上には68,600円から69,000円があります。
日足11.8%が68,639円。
9月10日ミニ68,750円にはプット1,461枚、コール1,766枚。
69,000円にはプット792枚、コール1,378枚があります。
このため68,600円から69,000円は中期的な最重要上値帯です。
下側では64,800円から65,150円です。
4時間足38.2%が64,826円。
1時間足76.4%が65,132円。
標準9月限65,000円プット4,359枚。
9月3日ミニ65,000円プット881枚。
この重なりは非常に強いです。
さらに下には63,500円があります。
日足23.6%が63,519円。
9月3日ミニ63,500円プット697枚。
標準9月限63,500円プット706枚。
したがって63,500円は中期下落時の重要支持線です。
20.現在の価格構造
現在値約66,300円を中心にすると、非常に明瞭な価格階層が見えてきます。
上側は、
66,500円
66,750円から67,000円
67,500円
68,000円から68,250円
68,600円から69,000円
70,000円
です。
下側は、
66,000円
65,750円から65,500円
65,000円から65,150円
64,800円
64,000円
63,500円
63,000円
62,000円
です。
この中で最も重要な価格は、66,000円、65,000円、67,000円の3つです。
66,000円は短期の中心。
65,000円は下方向の重要な分岐点。
67,000円は上方向の重要な分岐点です。
21.アップシナリオ
まず66,500円を明確に突破する必要があります。
その上に66,750円から67,000円があります。
ここには1時間足61.8%フィボナッチ66,781円と、標準9月限のコール建玉が集中しています。
したがってここでは一度売りが出る可能性が高いです。
しかし、67,000円を明確に突破し、その後66,750円を支持線として維持するなら、相場の性格が変わります。
単なる急落後の戻りではなく、上昇波が一段階上へ移行した可能性が高まります。
67,000円を突破した場合、次の目標は67,500円です。
その先は68,000円から68,250円です。
ここには4時間足23.6%の68,240円と68,000円コール3,406枚が重なっています。
68,250円を突破すると、次は68,600円から69,000円です。
ここには日足フィボナッチ68,639円、9月10日68,750円、69,000円の大量建玉があります。
したがって中期的な上昇波が発生した場合、68,600円から69,000円が最大のターゲットゾーンになります。
69,000円を明確に超えた場合は69,500円、70,000円が次のポイントです。
70,000円には標準9月限コール3,967枚があります。
9月3日ミニでは70,000円コール780枚、9月10日ミニでは70,000円コール890枚があります。
複数期限で70,000円が意識されています。
したがって70,000円は中期上昇シナリオの大きな最終関門になります。
アップシナリオは、
66,500円突破
↓
66,750円から67,000円突破
↓
67,500円
↓
68,000円から68,250円
↓
68,600円から69,000円
↓
69,500円から70,000円
という順序を想定します。
このシナリオの最大の確認ポイントは67,000円です。
67,000円を超えられない限り、まだ本格的な上昇トレンド復帰とは判断しません。
22.ダウンシナリオ
下落の場合、まず66,000円が重要です。
9月3日ミニの簡易最大ペインが66,000円なので、短期の中心価格として機能する可能性があります。
66,000円を割ると65,750円、65,500円へ向かいやすくなります。
そして最大の下値分岐点が65,000円です。
65,000円には、
1時間足76.4%65,132円
4時間足38.2%64,826円
標準9月限65,000円プット4,359枚
標準9月限65,000円コール5,387枚
9月3日ミニ65,000円プット881枚
があります。
したがって64,800円から65,150円は極めて重要な価格帯です。
このゾーンを明確に割ると、次は64,000円です。
9月3日ミニ64,000円プットは918枚あります。
さらに63,500円が重要です。
日足23.6%63,519円と9月3日ミニ63,500円プット697枚が重なっています。
63,500円を割れば、63,000円、さらに62,000円へ下値探索が進む可能性があります。
62,000円には4時間足50%の62,067円があります。
標準9月限62,000円プットは3,400枚です。
したがって62,000円はかなり深い調整になった場合の重要な中期支持帯です。
ダウンシナリオは、
66,000円割れ
↓
65,500円
↓
65,150円から64,800円
↓
64,000円
↓
63,500円
↓
63,000円
↓
62,000円
という順序になります。
23.レンジシナリオ
現時点ではレンジシナリオもかなり有力です。
理由は、15分足が急反発によってかなり過熱している一方、1時間足と4時間足ではまだ上昇余地が残っているからです。
短期では過熱。
中期では反発余地。
日足ではまだ調整。
この3つが同時に存在しています。
さらに9月3日ミニの簡易最大ペインが66,000円です。
上には66,500円から67,000円のコール建玉。
下には65,000円から65,500円のプット建玉があります。
したがって9月3日までなら、
65,500円から67,000円
程度のレンジを想定するのが自然です。
より広く見るなら、
65,000円から67,000円
が重要な短期レンジです。
このレンジでは、66,000円近辺を中心として、
66,500円から67,000円では上値が重くなる
65,500円から65,000円では下値が支えられる
という動きが繰り返される可能性があります。
ただし67,000円または65,000円を明確に突破・割り込みした場合は、レンジシナリオからトレンドシナリオへ移行する可能性があります。
24.今回のデータから今後の動きをどこまで推測できるか
建玉データから、価格の未来を正確に予測することはできません。
しかし、どこで相場が止まりやすいか、どこで攻防が激しくなりやすいか、どこを突破すると次の価格帯へ移行しやすいかについては、かなり有効な情報を得られます。
今回の場合、それが特に明瞭です。
短期の中心は66,000円。
短期上値の分岐点は66,750円から67,000円。
短期下値の分岐点は65,000円前後。
67,000円突破後の第一目標が68,000円から68,250円。
中期的な最大の上値ターゲットが68,600円から69,000円。
65,000円割れ後の重要下値が63,500円。
という構造です。
25.今回の分析で最も重要なファクト
今回のファクトチェックによって、前回レポートよりも重要なことが一つ明確になりました。
オプション市場は「66,000円だけを見ている」のではありません。
期限別に見ると、
9月3日ミニは66,000円
9月10日ミニは68,750円
標準9月限全体は63,500円
という異なる最大ペインがあります。
これは市場参加者がそれぞれ違う時間軸でポジションを構築していることを示しています。
したがって現在の66,300円は、9月3日ミニにとっては最大ペインのすぐ上にあり、非常に近い位置です。
一方で9月10日ミニから見ると、68,750円まで約2,450円の上昇余地があります。
そして標準9月限全体から見ると、63,500円というかなり下の価格が最大ペインです。
このため「市場は強気」「市場は弱気」と単純に一方向へ分類することはできません。
26.総合判断
現在の日経225は、8月31日に64,850円付近まで急落した後、66,300円前後まで急速に反発しています。
15分足では上昇モメンタムが強い一方、ストキャスティクスが90台まで上昇しており、短期的には過熱しています。
1時間足では売り圧力が弱まり、66,000円台を回復しています。
4時間足では底固めから反発へ移行する可能性が出ています。
日足では長期上昇トレンドを維持しながら中期調整を続けている状態です。
オプション市場では、65,000円から67,000円に建玉が集中しています。
特に上側では66,500円、66,750円、67,000円。
下側では65,000円、64,000円、63,500円が重要です。
この中でチャートとオプションが最も強く重なるのは、
66,750円から67,000円
65,000円前後
68,000円から68,250円
68,600円から69,000円
63,500円前後
です。
現時点での基本シナリオは、まず66,000円を中心とした短期攻防です。
66,000円を維持して66,500円を突破すれば、66,750円から67,000円を試す可能性が高まります。
そして67,000円を明確に突破できれば、68,000円から68,250円、さらに68,600円から69,000円へと価格帯が切り上がるシナリオを想定します。
逆に66,000円を割り、65,500円を維持できなくなった場合は65,000円が重要になります。
65,000円を明確に割れば、64,800円、64,000円、63,500円へ下値探索が進む可能性があります。
したがって、8月31日終了時点での最重要判定ラインは、
上方向では67,000円
下方向では65,000円
中心価格として66,000円
です。
67,000円を突破するまでは「急落後の反発」。
67,000円を明確に突破すれば「上昇波への移行」。
65,000円を維持する限り「押し目形成の可能性」。
65,000円を明確に割れば「下落波再開の可能性」。
このように整理するのが、今回のJPX建玉データと4つの時間軸のチャートを最も矛盾なく説明する方法です。
そして中期的に最も注目すべき上値価格は68,600円から69,000円です。
日足フィボナッチ68,639円と9月10日ミニの68,750円、69,000円の巨大建玉がほぼ同じ場所に存在するためです。
逆に中期的な下値で最も注目すべき価格は63,500円です。
日足フィボナッチ63,519円と9月3日ミニ63,500円、標準9月限63,500円が重なっています。
結論から先に申し上げると、現在の日経225先物は「中長期の上昇トレンドを維持したまま、短期的には急反発後の過熱調整局面に入る可能性がある」という状態です。
特に重要なのは、現在値がおよそ66,300円近辺にある一方で、オプション建玉が66,000円、66,500円、67,000円、68,000円、69,000円、70,000円に非常に厚く存在していることです。
そのため、目先は66,000~67,000円が最重要攻防帯となり、その上では67,000~68,250円、さらに68,500~70,000円が段階的な上値抵抗帯になりやすい構造です。
一方、下方向では65,000円に非常に大きなプット建玉があり、さらに62,000~64,000円にもプット建玉が集中しています。したがって、65,000円は単なるチャート上の支持線ではなく、オプション市場から見ても重要な防衛ラインです。
ただし、建玉残高だけから「プットが多いから弱気」「コールが多いから強気」と断定することはできません。建玉は買い方・売り方のどちら側が保有しているかを単独では示さないためです。今回の分析では、建玉の量、前日比、ストライク分布、フィボナッチ、移動平均、MACD、ストキャスティクスを組み合わせて、価格が反応しやすい場所を推定します。
今回の分析を一言でまとめるなら、
「短期の中心は66,000円、上方向の分岐点は67,000円、下方向の分岐点は65,000円。67,000円を突破すれば68,000円台を経由して68,600円から69,000円が次の重要ターゲットとなり、65,000円を割れば63,500円方向が次の重要な下値候補になる」
という構造です。

