CME USD/JPY Option Daily Watch【2026.9.7(月曜日)】

CME USD/JPY Option Daily Watch【2026.9.7(月曜日)】

※本レポートでは、最新のCME公開データを2026年9月5日基準として使用し、9月3日・4日・5日の3日間を比較しています。

今回の分析では、CME公開データに含まれるOpen Interest、CME OI Change、前日のファイルとの差分を分離し、CME StrikeをUSD/JPYへ換算したうえで、MonthlyとWeeklyを分けて評価しました。

さらに、CME公開ファイルにImplied Volatility、正確な満期時刻、Gammaが存在しないため、GammaとGEXについてはBlack-76モデルによる仮定条件下の推定値を算出しています。IVは8%、10%、12%の3シナリオとし、Gross GEXはIV10%を基準とした相対指数です。これはマスタープロンプトの指定に沿った扱いです。

1.データ読み込み結果

最新データのStrike別集計結果は以下のとおりです。

項目 枚数
Call OI 77,317
Put OI 57,282
Total OI 134,599
Put/Call OI ratio 0.741

Call OIがPut OIを20,035枚上回っています。

ただし、これはCallポジションが強気であることを意味するものではありません。CME公開OIだけでは、建玉を保有している参加者が買い手なのか売り手なのかを判別できないためです。

今回のファイルには、Option Type、Expiration、Call/Put、Strike、Volume、Exercises、Open Interest、Changeが確認できます。

一方、Trade Date、Exact Expiration Date、Implied Volatility、Delta、Gamma、Dealer Positionはファイルから実測値として取得できません。

2.CME仕様確認

CME公式のFX Product Guideによると、Japanese Yen/U.S. DollarのオプションはEuropean styleで、契約サイズは12,500,000 JPY、価格単位はUSD per JPYです。また、Monday、Tuesday、Wednesday、Thursday、FridayのWeekly Optionsが設定されています。

したがって、今回のCME Strikeは以下のルールでUSD/JPYへ換算します。

JPY/USD Strike = CME Strike ÷ 1,000,000

USD/JPY Strike = 1 ÷ JPY/USD Strike

CME Strike JPY/USD Strike USD/JPY Strike
6200 0.006200 161.290323
6250 0.006250 160.000000
6300 0.006300 158.730159
6350 0.006350 157.480315
6400 0.006400 156.250000
6450 0.006450 155.038760
6500 0.006500 153.846154
6550 0.006550 152.671756
6700 0.006700 149.253731
6800 0.006800 147.058824

3.データ品質チェック

最新データについてCall OI、Put OI、Total OIを再集計した結果、以下となりました。

  • Call OI:77,317枚
  • Put OI:57,282枚
  • Total OI:134,599枚

Call+Put=Total OIとなっており、Strike別集計と全体集計は一致しています。

また、OIがマイナスとなる異常値、Strikeが数値として読み取れないデータ、Call/Put判定不能のデータは確認されませんでした。

ただし、9月限ではExercisesが多数確認されており、9月5日のOI減少には満期接近・権利行使の影響が含まれている可能性があります。

したがって、OI減少をそのまま「売り」と解釈することはできません。

4.Strike変換

今回の分析で特に重要となる水準は以下です。

CME Strike USD/JPY
6100 163.934426
6200 161.290323
6250 160.000000
6300 158.730159
6350 157.480315
6400 156.250000
6425 155.642023
6450 155.038760
6475 154.440154
6500 153.846154
6550 152.671756

5.満期別集計

最新データにおける主要Expirationの建玉は以下のとおりです。

Expiration Type Call OI Put OI Total OI Put/Call Ratio
DEC 26 Monthly 27,827 13,770 41,597 0.495
OCT 26 Monthly 18,052 19,486 37,538 1.079
NOV 26 Monthly 8,663 7,159 15,822 0.826
SEP 26 Week 2 Friday Weekly 7,699 6,170 13,869 0.801
SEP 26 Week 3 Friday Weekly 1,370 3,638 5,008 2.655
MAR 27 Monthly 2,244 1,256 3,500 0.560
JAN 27 Monthly 2,231 494 2,725 0.221
SEP 26 Week 2 Monday Weekly 2,494 130 2,624 0.052
FEB 27 Monthly 1,339 741 2,080 0.553
MAY 27 Monthly 1,977 3 1,980 0.002
SEP 26 Week 2 Wednesday Weekly 373 1,247 1,620 3.343

最重要MonthlyはDEC 26で、Total OIは41,597枚です。

次いでOCT 26が37,538枚となっています。この2つだけで79,135枚となり、全体134,599枚の約58.8%を占めます。

WeeklyではSEP 26 Week 2 Fridayの13,869枚が突出しています。

6.重要Strike

順位 CME Strike USD/JPY Call OI Put OI Total OI Call OI Change Put OI Change
1 6300 158.73 2,188 10,214 12,402 -1,664 -4,910
2 6200 161.29 3,613 6,792 10,405 -720 -2,651
3 6450 155.04 6,576 3,538 10,114 +186 +2,429
4 6500 153.85 9,167 871 10,038 -2,144 -5
5 6800 147.06 8,724 95 8,819 -1,222 -4
6 6400 156.25 5,336 2,323 7,659 -3,422 -514
7 6350 157.48 4,206 1,986 6,192 -2,899 -1,283
8 8000 125.00 6,123 0 6,123 -4 0
9 6100 163.93 11 5,950 5,961 -48 -3,507
10 6700 149.25 5,788 1 5,789 -353 -1

最大Total OIは158.73円の12,402枚です。

ただし、今回最も重要なのは「最大OI=最重要」と単純化することではありません。

158.73円は建玉残高では最大ですが、前日比では大きく減少しています。一方、155.04円はTotal OIが10,114枚と大きいだけでなく、直近で2,603枚増加しています。

7.OI Change

CME公表のChangeと、前日のファイルから計算したFile-to-File OI Changeは完全に分離して評価します。これはマスタープロンプトでも明確に区別するよう指定されています。

CME OI Change

最新データで最も目立つ増加は155.04円です。

  • Call OI Change:+186
  • Put OI Change:+2,429
  • Total OIベースの増加:+2,615相当

一方、158.73円ではCall -1,664、Put -4,910となり、合計で大幅な建玉減少が確認されています。

8.前日比・前週比

9月4日から9月5日へのFile-to-File比較では、155.04円の増加が突出しています。

Strike USD/JPY Prior OI Current OI OI Change Change %
6450 155.04 7,511 10,114 +2,603 +34.66%
6475 154.44 1,891 2,698 +807 +42.68%
6525 153.26 169 795 +626 +370.41%
6575 152.09 234 288 +54 +23.08%
6250 160.00 11,573 4,310 -7,263 -62.76%
6300 158.73 18,976 12,402 -6,574 -34.64%
6275 159.36 7,160 1,970 -5,190 -72.49%
6550 152.67 8,645 4,082 -4,563 -52.78%
6350 157.48 10,391 6,192 -4,199 -40.41%
6400 156.25 11,613 7,659 -3,954 -34.05%

3日間の推移では、6450(155.04円)が7,337→7,511→10,114と増加しています。

一方、6300(158.73円)は19,286→18,976→12,402、6250(160.00円)は12,414→11,573→4,310と大きく減少しました。

この差は今回のオプション市場で非常に重要です。

154~155円台では建玉が積み上がる一方、158~160円台では9月限を中心に建玉整理が進んでいます。

なお、今回提供された3日分は9月3日、4日、5日であるため、前週同曜日との厳密な比較はできません。

9.Weekly分析

WeeklyではSEP 26 Week 2 FridayがTotal OI 13,869枚で最大です。

このWeeklyでは155.04円にCall OI 3,195枚、Put OI 2,154枚が集中しています。

Expiration Max Call Strike Call USD/JPY Call OI Max Put Strike Put USD/JPY Put OI
DEC 26 6800 147.06 7,719 6100 163.93 1,973
OCT 26 6500 153.85 3,165 6100 163.93 3,368
NOV 26 6350 157.48 2,377 6300 158.73 2,679
SEP Week 2 Friday 6450 155.04 3,195 6450 155.04 2,154
SEP Week 3 Friday 6500 153.85 401 6300 158.73 1,124
SEP Week 2 Monday 6500 153.85 1,316 6225 160.64 50
SEP Week 2 Wednesday 6400 156.25 314 6225 160.64 474

今回のファイルでは正確な満期日そのものは記録されていないため、Weeklyの満期日はファイルのWeek表記とCMEのWeekly設定を用いた近似です。このためGamma/GEXのTime to Expirationも「近似値」としています。

10.Gamma

ここが今回の重要な修正点です。

今回のCMEファイルにはImplied Volatility、Exact Expiration Date、Gammaが存在しないため、Gammaは実測値ではありません。

しかし、データ不足を理由にGamma/GEX分析を省略するのではなく、指定どおりBlack-76モデルによる仮定条件下の推定値を計算しました。

Gamma計算条件

  • モデル:Black-76
  • IVシナリオ:8%、10%、12%
  • 基準IV:10%
  • USD/JPY Spot:156.01円
  • Forward:金利差を利用した近似Forward
  • USD金利:3.625%を仮定
  • JPY金利:1.00%を使用
  • 正確な満期時刻:ファイルに存在しないためCME仕様とWeek番号から近似

USD金利については、2026年7月29日時点のFederal Funds Target Rangeが3.50~3.75%であるため、その中間値3.625%をモデル上の仮定として使用しました。

JPY金利については、日銀の無担保コールO/Nレート誘導目標が1.0%程度であることを使用しています。日銀公式サイトでも2026年6月17日以降の補完当座預金制度適用利率は1.0%と確認できます。

したがって、以下のGammaはすべて仮定条件によるモデル推定値です。CMEが公表した実測Gammaではありません。

なお、各StrikeのGammaはExpirationごとにTime to Expirationを変えてBlack-76で計算し、その後、当該Strikeに存在するOIを用いて集約しています。MonthlyとWeeklyに同一の満期時間を使用していません。正確な満期日がファイルにないため、最終的なGammaは近似計算です。

主要StrikeのGamma

Strike USD/JPY Gamma @8% Gamma @10% Gamma @12%
6450 155.04 3,562.8 3,033.6 2,615.6
6300 158.73 1,811.1 1,629.3 1,464.6
6400 156.25 2,495.7 1,999.2 1,667.1
6500 153.85 1,765.0 1,583.0 1,407.9
6200 161.29 1,067.6 1,079.9 1,037.4
6350 157.48 2,033.8 1,662.0 1,401.9
6475 154.44 3,529.5 3,379.3 3,106.0
6425 155.64 5,045.1 4,082.0 3,422.6
6250 160.00 1,418.0 1,302.0 1,185.5
6550 152.67 1,357.8 1,404.4 1,378.4

Gammaの絶対値だけを見ると、155.64円付近の6425が非常に高く、次いで154.44~155.04円周辺、156.25円付近が目立ちます。

これは近い満期のWeeklyが存在するため、満期までの時間が短いStrikeほどGammaが急激に高くなりやすいことも影響しています。

11.GEX

Gross GEXは、指定されたルールに従い、

Gross GEX = Gamma × Open Interest

として算出しています。

なお、これはIV10%シナリオを基準とした相対指数です。CME契約乗数を掛けた実際のドル建て金額には換算していません。マスタープロンプトでもGross GEXはGamma×OIを基本とし、Call/Putを分離することが指定されています。

またSigned GEXについては、指定どおり、

Call GEX=+
Put GEX=-

という分析上の仮定を置いています。

これは実際のDealer Positionを意味するものではありません。

以下のGross GEXは読みやすさのため100万単位の相対指数で表示しています。

Strike USD/JPY Call OI Put OI Total OI Gamma @10% Gross GEX Signed GEX
6450 155.04 6,576 3,538 10,114 3,033.6 30.682 +7.316
6300 158.73 2,188 10,214 12,402 1,629.3 20.207 -13.171
6400 156.25 5,336 2,323 7,659 1,999.2 15.312 +5.571
6500 153.85 9,167 871 10,038 1,583.0 15.890 +13.844
6200 161.29 3,613 6,792 10,405 1,079.9 11.236 -2.586
6350 157.48 4,206 1,986 6,192 1,662.0 10.291 +3.285
6475 154.44 1,218 1,480 2,698 3,379.3 9.117 -1.175
6425 155.64 1,697 160 1,857 4,082.0 7.580 +6.233
6250 160.00 638 3,672 4,310 1,302.0 5.612 -4.112
6550 152.67 2,470 1,612 4,082 1,404.4 5.733 +0.875

Gross GEX最大は155.04円で30.682。

これは今回の分析で非常に重要な結果です。

Total OIだけなら158.73円が最大ですが、Gammaまで考慮したGross GEXでは155.04円が明確に上回っています。

つまり、単純な「建玉の厚さ」では158.73円が重要である一方、満期までの時間を考慮したGamma感応度とOIを組み合わせると、155.04円が今回の最重要GEX Strikeとなります。

12.重要価格ゾーン

154.44~155.64円ゾーン

今回最も重要なGamma/GEXゾーンです。

  • 154.44円:Gross GEX 9.117
  • 155.04円:Gross GEX 30.682
  • 155.64円:Gamma 4,082.0、Gross GEX 7.580

特に155.04円ではTotal OI 10,114枚に加え、前日比+2,603枚となっています。

したがって、今回のCMEデータで最も注目すべき「OI増加+Gamma+GEX」の重複ゾーンは154.44~155.64円です。

156.25円

現在値156.01円から約0.24円しか離れていません。

Total OIは7,659枚、Gross GEXは15.312です。

現在値への近さを考えると、短期的な価格反応を見るうえで非常に重要です。

157.48~158.73円ゾーン

158.73円はTotal OI 12,402枚で最大です。Gross GEXも20.207と2番目に大きくなっています。

ただし、158.73円では前日比-6,574枚と大幅なOI減少が確認されています。

160.00~161.29円ゾーン

161.29円にはTotal OI 10,405枚が残っています。Put OIは6,792枚です。

一方、160.00円では前日比-7,263枚と大幅に減少しています。

160円の建玉が急減する一方、161.29円には厚い建玉が残っているため、160~161円台のポジション構造は変化しています。

13.総合評価

上方向で意識されやすいStrike

  • 156.25円
  • 157.48円
  • 158.73円
  • 160.00円
  • 161.29円
  • 163.93円

下方向で意識されやすいStrike

  • 155.64円
  • 155.04円
  • 154.44円
  • 153.85円
  • 152.67円

現在値に最も近い重要Strike

156.25円

現在値156.01円との差は約0.24円です。Total OI 7,659枚、Gross GEX 15.312と、近接Strikeとしてはかなり大きな建玉が存在します。

最も大きいTotal OI

158.73円:12,402枚

最も大きいGross GEX

155.04円:30.682

最も注目すべきOI増加

155.04円:前日比+2,603枚

最も大きいOI減少

160.00円:前日比-7,263枚

今回最も重要な3つのStrike

第1位:155.04円

Total OI 10,114枚、Put OI 3,538枚、Call OI 6,576枚。さらに前日比+2,603枚で、Gross GEXは30.682と今回最大です。

OI、OI増加、Gamma、GEXの複数要素が重なっています。

第2位:158.73円

Total OI 12,402枚で全Strike最大、Put OIも10,214枚と非常に大きいです。Gross GEXは20.207。

ただし、前日比-6,574枚と大幅に減少しているため、以前のような建玉集中がそのまま維持されるとは限りません。

第3位:156.25円

現在値156.01円から約0.24円という近さが最大のポイントです。Total OI 7,659枚、Gross GEX 15.312であり、短期的に意識されやすいStrikeです。

オプション市場から見た現在のドル円の重要価格構造

今回のデータでは、単純な最大OIだけを見ると158.73円が最重要ですが、GammaとGEXまで加えると評価は変わります。

158.73円=最大OI

155.04円=最大Gross GEX+最大OI増加

156.25円=現在値に最も近い大型OI+大きなGross GEX

この3つを中心に見るのが最も合理的です。

現在のドル円156.01円近辺では、156.25円が目先の近接Strikeとなり、その下では155.64~155.04円にGamma/GEXが集中しています。さらに154.44円にも大きなGammaが存在します。

一方、上側では157.48円から158.73円に大きな建玉があり、158.73円は最大OIです。ただし、158.73円では直近の建玉減少が大きいため、今後の再増加・再減少を追跡する必要があります。

したがって、オプション市場だけから見た現在のドル円は、155円台前半~156円台前半に短期的なGamma/GEXの重要帯があり、158.73円には中期的な大型OIが残っているという構造です。

これはドル円の上昇・下落方向を断定するものではありません。あくまで、オプション市場から見た「価格が意識されやすい地点」を示したものです。

14.ブログ公開用記事

CME USD/JPY Option Daily Watch【2026.9.7(月曜日)】

今回のCME Japanese Yen Optionsでは、最大建玉が158.73円に残る一方、最新データでは155.04円への建玉増加が目立っています。

さらにBlack-76モデルによるGamma推定と、IV10%を基準にした相対GEXを加えると、単純なOIランキングとは異なる重要価格構造が見えてきます。

1.CMEドル円オプション市場の現在の状況

最新データのTotal OIは134,599枚。内訳はCall OI 77,317枚、Put OI 57,282枚で、Put/Call OI Ratioは0.741でした。

Call OIがPut OIを上回っていますが、CME公開OIだけでは買い手・売り手を判別できません。この数字だけでドル円の上昇方向を判断することはできません。

2.満期別のCall / Put建玉

Expiration Type Call OI Put OI Total OI Put/Call Ratio
DEC 26 Monthly 27,827 13,770 41,597 0.495
OCT 26 Monthly 18,052 19,486 37,538 1.079
NOV 26 Monthly 8,663 7,159 15,822 0.826
SEP 26 Week 2 Friday Weekly 7,699 6,170 13,869 0.801
SEP 26 Week 3 Friday Weekly 1,370 3,638 5,008 2.655

最重要MonthlyはDEC 26で、Total OIは41,597枚です。OCT 26も37,538枚と大きく、両者を合わせると79,135枚となります。

3.主要Monthly Optionsの詳細分析

DEC 26ではCall OIが27,827枚、Put OIが13,770枚。OCT 26ではCall OI18,052枚、Put OI19,486枚となっています。

特にOCT 26はPut/Call Ratioが1.079となっており、Monthlyの中ではPut OIがCall OIを上回っています。

4.Weekly Optionsの特徴

WeeklyではSEP 26 Week 2 Fridayが13,869枚で最大です。最大Call OIと最大Put OIはいずれも155.04円の6450に集中しています。

Expiration Max Call Strike Call USD/JPY Call OI Max Put Strike Put USD/JPY Put OI
DEC 26 6800 147.06 7,719 6100 163.93 1,973
OCT 26 6500 153.85 3,165 6100 163.93 3,368
NOV 26 6350 157.48 2,377 6300 158.73 2,679
SEP Week 2 Friday 6450 155.04 3,195 6450 155.04 2,154

5.Strike別の最大建玉

全Expirationを横断した最大Total OIは158.73円の12,402枚です。

次いで161.29円が10,405枚、155.04円が10,114枚、153.85円が10,038枚となっています。

Strike USD/JPY Call OI Put OI Total OI
6300 158.73 2,188 10,214 12,402
6200 161.29 3,613 6,792 10,405
6450 155.04 6,576 3,538 10,114
6500 153.85 9,167 871 10,038
6400 156.25 5,336 2,323 7,659

6.OI Changeから見えるポジション変化

今回最も重要な変化は155.04円です。

9月4日から9月5日にかけてTotal OIは7,511枚から10,114枚へ増加し、+2,603枚、+34.66%となりました。

一方、158.73円は18,976枚から12,402枚へ、160.00円は11,573枚から4,310枚へ減少しています。

9月限ではExercisesが多く発生しているため、これらの減少を単純な売りポジションの増加とは解釈できません。

7.ドル円の重要オプションゾーン

現在のドル円は156.01円近辺です。9月7日のReuters報道でも156.01円近辺が示され、Investing.comのリアルタイム表示も156.05円でした。

現在値に最も近い大型Strikeは156.25円。現在値との差は約0.24円です。

その下には155.64円、155.04円、154.44円が並び、特に155.04円ではOI増加と高いGross GEXが重なっています。

上側では157.48円、158.73円、160.00円、161.29円が重要候補です。

8.Gamma分析

GammaはCME公開ファイルの実測値ではなく、Black-76モデルによる推定値です。

IVは8%、10%、12%の3シナリオを設定し、10%を基準としました。正確な満期日がファイルにないため、WeeklyのGammaは近似値です。

Strike USD/JPY Gamma @8% Gamma @10% Gamma @12%
6450 155.04 3,562.8 3,033.6 2,615.6
6300 158.73 1,811.1 1,629.3 1,464.6
6400 156.25 2,495.7 1,999.2 1,667.1
6500 153.85 1,765.0 1,583.0 1,407.9
6425 155.64 5,045.1 4,082.0 3,422.6

9.GEX分析

Gross GEXはGamma×OIとして算出した相対指数です。IV10%シナリオを基準とし、CME契約乗数を掛けた実際のドル金額には換算していません。

Signed GEXについてはCallを+、Putを-とする分析上の仮定を置いています。この符号は実際のDealer Positionを示すものではありません。

Strike USD/JPY Total OI Gamma @10% Gross GEX Signed GEX
6450 155.04 10,114 3,033.6 30.682 +7.316
6300 158.73 12,402 1,629.3 20.207 -13.171
6400 156.25 7,659 1,999.2 15.312 +5.571
6500 153.85 10,038 1,583.0 15.890 +13.844
6200 161.29 10,405 1,079.9 11.236 -2.586

注目すべきなのは、最大Total OIの158.73円ではなく、155.04円がGross GEXで最大になったことです。

155.04円は、OI増加、Total OI、Gamma、GEXの複数要素が同時に集中しています。

10.現在のドル円市場で意識されやすいStrike

  1. 155.04円
  2. 158.73円
  3. 156.25円
  4. 153.85円
  5. 161.29円
  6. 157.48円
  7. 155.64円
  8. 154.44円
  9. 160.00円
  10. 152.67円

11.Resistance / Support候補

上方向の意識されやすい価格帯候補

156.25円、157.48円、158.73円、160.00円、161.29円。

下方向の意識されやすい価格帯候補

155.64円、155.04円、154.44円、153.85円、152.67円。

ただし、巨大OIやGEXが存在するからといって、必ずSupportまたはResistanceになるわけではありません。

12.今後注目すべきStrike

最も重要なのは155.04円です。

Total OI 10,114枚、前日比+2,603枚、Gross GEX 30.682という3つの要素が重なっています。

次に158.73円。Total OIは12,402枚で最大ですが、直近のOI減少が大きいため、今後の再積み上がりがあるかどうかが焦点です。

そして156.25円。現在値156.01円から約0.24円と非常に近く、Total OI 7,659枚、Gross GEX 15.312となっています。

13.オプション建玉を相場分析に利用する際の注意点

OI増加は新規買いとは限らず、OI減少も売りとは限りません。

また、CME公開OIだけからDealer Positionを特定することはできません。

GammaとGEXについても、今回の数値はBlack-76による仮定条件下の推定値です。IV、正確な満期日、金利などの入力条件が変われば数値も変化します。

14.まとめ

今回のCMEデータで最も重要なのは、単純な最大OIである158.73円だけではありません。

158.73円は最大Total OI。

155.04円は最大Gross GEXかつ最大OI増加。

156.25円は現在値156.01円に最も近い大型OI。

この3つを中心に見ることで、現在のドル円オプション市場の構造を把握しやすくなります。

特に155.04円では、前日比+2,603枚という明確な建玉増加が確認されています。さらにBlack-76によるIV10%シナリオではGross GEXも30.682と全Strikeで最大です。

一方、158.73円ではTotal OI 12,402枚と最大の建玉が残るものの、前日比-6,574枚と大幅な減少が確認されています。

したがって、現在のドル円では、155円台前半~156円台前半の短期Gamma/GEX帯と、158.73円を中心とする大型OI帯を分けて観察することが重要です。

今後は155.04円、156.25円、158.73円の建玉が継続的に増えるのか、それとも減少へ転じるのかを追跡することで、CMEドル円オプション市場の価格構造がどのように変化しているのかをより明確に把握できます。

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