2025年1月6日
今週のドル円相場見通し
【考察】 今週のドル円相場(USD/JPY)は、アメリカの経済指標発表に注目が集まる展開となりそうです。特に注目すべきは、ISM非製造業景気指数と雇用統計です。これらの指標の結果次第で、相場が大きく変動する可能性があります。予想される変動幅は、1ドル=155.00円から158.20円の間です。来週以降は、日本銀行の動向が意識され、追加の利上げ期待に関する情報が出てくる可能性があり、急な円高にも注意が必要です。
2024年も円安傾向が続いており、主要通貨に対して円の価値が下落しています。この円安傾向が今後も続くのか、今週発表されるアメリカの経済指標が重要な鍵を握っています。特に、これから述べる重要な指標が市場の予想を上回る結果となれば、ドル円相場は上昇傾向を維持する可能性が高いです。
来週以降は、日本銀行の動きに注目が集まります。今月9日には日本銀行の支店長会議が開かれ、14日には氷見野良三副総裁が横浜市で金融経済懇談会に出席し、同日の午後に記者会見を行う予定です。これらの動きは、23日から24日にかけて開催される金融政策決定会合の前に行われるため、追加の利上げ期待を高めるような発言や報道があれば、日本の金利に上昇圧力がかかり、現状維持となっている日米の金利差が縮小する可能性があります。金利差の縮小は、円高の要因となるでしょう。
今週のドル円相場は、アメリカの経済指標によって上下に変動する展開が予想されます。特に注目すべきは、7日に発表されるISM非製造業景気指数(昨年12月分)と、10日に発表される雇用統計(同)です。基本的には、1ドル=155.00円から158.20円の間で変動すると予想されますが、アメリカの経済指標の内容によっては、この範囲を超えて大きく変動する可能性も考慮しておく必要があります。
【その他の考慮点】 現在の米債市場は、経済指標の結果に大きく影響を受けています。先週3日に発表されたISM製造業景気指数(昨年12月分)は、市場の予想を上回る結果となり、アメリカの金利は上昇しました。
今週7日には、ISM非製造業景気指数(昨年12月分)が発表されます。市場の予想では、前月を上回る見込みです。先行指標である新規受注と雇用にも注目が集まります。これらの指数が市場予想を上回れば、アメリカの金利上昇につながり、米ドル高の要因となるでしょう。
今週は、雇用に関する経済指標の発表が多く予定されています。特に注目すべきは、10日に発表される雇用統計(昨年12月分)です。市場の予想では、非農業部門の雇用者数は前月比で増加、失業率は前月から横ばいとなる見込みです。平均時給も高い水準を維持すると予想されています。
雇用統計で労働市場の堅調さが確認された場合、アメリカの金利は上昇する可能性が高いです。アメリカの金利上昇は、米ドル高の要因となるでしょう。ISM非製造業景気指数も予想を上回る結果となれば、ドル円相場は予想される変動幅の上限である1ドル=158.20円を目指す展開となり、さらに上方向に大きく変動する可能性も考慮しておきたいです。雇用統計発表前にすでに1ドル=158.20円を超えている場合は、1ドル=159.00円も視野に入れる必要が出てくるでしょう。
一方、市場の予想を下回る結果が続いた場合は、アメリカの金利低下による米ドル安だけでなく、景気への不安からアメリカの株価が下落し、円高が進む可能性も考えられます。この場合は、予想される変動幅の下限である1ドル=155.00円を目指す展開となり、下方向に大きく変動する可能性に注意が必要です。
【全体的な見通し】 今週のアメリカ経済指標が米ドル高の要因となれば、ドル円相場はいくつかの重要な水準での攻防に注目が集まります。
まずは、現在抵抗線として意識されている水準である1ドル=157.78円です。この水準を上回ると、1ドル=158.00円を目指す動きとなるでしょう。
ドル円相場が1ドル=158円台まで上昇した場合、次に注目すべきは1ドル=158.20円付近での攻防です。この水準を完全に上回れば、1ドル=159円を目指してさらに上昇する可能性が高まります。また、1ドル=158円前後が下支えとなる場合は、1ドル=159円を目指す動きと見て良いでしょう。
現在の相場の勢いを示す指標を見ると、上昇の勢いに陰りが見え始めています。このような状況で今週の経済指標が米ドル安の要因となれば、ドル円相場は下支えとして意識されている1ドル=156.00円を目指す展開が予想されます。
予想を下回るアメリカの経済指標が続けば、1ドル=155円台への下落も想定しておく必要があります。1ドル=155.85円付近は、重要な移動平均線を目指す動きとなるでしょう。この移動平均線を下回ると、1ドル=155.00円を目指す展開と見て良いでしょう。
来週以降は、日本銀行に関する様々な情報が出てくる可能性があります。その内容によっては、急な円高の要因となる可能性もあるため、注意が必要です。今週のドル円相場が1ドル=155.00円を下回って取引を終えた場合、来週以降は重要な下支え水準を維持できるかどうかが焦点となるでしょう。
【用語解説:初心者向け】
移動平均線:過去の一定期間の株価や為替レートなどの平均値をグラフにしたものです。
ISM非製造業景気指数:アメリカの非製造業(サービス業など)の景気状況を示す指標です。数値が高いほど景気が良いとされています。
雇用統計:アメリカの雇用状況を示す統計です。失業率や非農業部門の雇用者数などが含まれます。
金融政策決定会合:日本銀行が金融政策を決定する会議です。
金利差:二国間の金利の差です。金利差が大きいほど、高い金利の通貨に資金が集まりやすくなります。
フィボナッチ・エクステンション:相場の目標値を予測するために使われるテクニカル分析の手法です。
フィボナッチ・リトレースメント:相場の下落目標値を予測するために使われるテクニカル分析の手法です。
MACD:相場のトレンドや勢いを判断するためのテクニカル指標です。
デッドクロス:MACDで使われる二つの線が交差する現象の一つで、相場の下落を示唆するとされています。
モメンタム:相場の勢いを示す指標です。
レジスタンスライン:相場の上昇を抑えると考えられる水準です。
サポートライン:相場の下落を支えると考えられる水準です。


