昨日もマーケットのリスクの動きは、原油相場に影響を受ける形となりました。アジア時間では原油価格が落ち着き、およそ5%近く下落しました。その結果、世界的に株価は大きく上昇し、日本株もその流れを受けて大幅高となりました。東京時間だけでも日経先物は1500円ほど上昇しています。
しかし、欧州時間に入ると地政学リスクが高まりました。イスラエルがイランの世界最大級のLNG設備を攻撃したとの報道を受け、イランがカタールの石油施設へ報復攻撃を行ったとされています。この影響で、原油価格はおよそ10%近く急反発しました。
こうした動きからリスクオフの流れとなり、日経先物も1000円以上下落しました。ニューヨーク時間では原油先物の中心限月が5月限に移行していますが、それでも再び100ドルに迫る勢いを見せ、株価はさらに下押しされました。その結果、日経先物は高値から2000円ほど下落する展開となりました。
このようにリスク環境が大きく変化する中でも、為替相場は比較的落ち着いた動きとなっています。ドル円は主に159円台で推移しており、ドルは引き続き原油相場と正の相関を保っているように見受けられます。ただし、160円台に乗せる局面では当局の介入が意識されているためか、ドルの上昇には勢いがつきにくい状況です。
FOMCでは予想通り金融政策に変更はありませんでした。声明文からはインフレへの警戒感がやや強まった印象もありますが、パウエル議長は足元の原油価格上昇について、もう少し時間をかけて見極めたいとの考えを示しています。また、自身がFRB議長を退任した後も理事として残り意見を述べる意向を示しており、「しばらく様子を見たい」という発言にも一定の説得力が感じられます。

