2026.07.28(火)20:19【Nikkei225 オプション建玉 デイリーウォッチ】

2026.07.28(火)20:19【Nikkei225 オプション建玉 デイリーウォッチ】

日経225先物(JP225-SEP26)は、日足では4月安値からの上昇トレンドラインを維持しつつも、7月23日の高値73,758円を起点に急速な調整局面に入っています。現在値は4時間足・1時間足のスケールで62,300円前後まで下落し、4時間足のFib50.0%(62,067円)と1時間足のFib100.0%(62,468円)が重なる水準に位置しています。JPX建玉データを突き合わせると、この価格帯には標準オプション・ミニオプション双方でプットの厚い建玉が集中しており、テクニカルとオプション建玉の両面から意識されている水準であることが確認できます。

1. オプション建玉サマリー(限月別)

標準オプション(日経225オプション)

限月 プット建玉合計 コール建玉合計 プット/コール比(OI) プット出来高 コール出来高
2026年8月限(2608) 107,398 46,761 2.30 19,475 14,579
2026年9月限(2609) 100,746 63,447 1.59 5,335 4,492
2026年10月限(2610) 12,314 6,997 1.76 844 295

日経225ミニオプション(週次限月)

限月(SQ日) プット建玉合計 コール建玉合計 プット/コール比(OI) プット出来高 コール出来高
7/28限(本日SQ) 0 2 178 2
7/30限(直近週次) 8,972 21,645 0.41 7,400 26,154
8/4限 4 6 0 0
8/6限 190 1,435 0.13 101 1,409
8/13限 16,361 16,822 0.97 5,931 11,228

標準オプションはプット優位(P/C比1.6〜2.3倍)である一方、直近の週次限月(7/30限)はコール建玉が前日から+8,790枚急増し、コール優位(P/C比0.41)に大きく傾いている点が対照的です。

2. 主要ストライクの建玉集中状況

標準オプション(限月別・建玉上位)

限月 プット上位ストライク(建玉) コール上位ストライク(建玉)
2608 30,000(5,594)/60,000(5,266)/65,000(4,983)/58,000(4,110)/59,000(3,707) 68,000(3,540)/70,000(2,790)/63,000(2,370)/71,000(2,249)/73,000(1,999)
2609 50,000(8,898)/60,000(4,307)/30,000(4,250)/55,000(3,377)/63,000(3,280) 65,000(4,256)/75,000(2,643)/70,000(2,614)/67,000(2,587)/78,000(2,259)

ミニオプション(週次限月・建玉上位/中心:7/30限)

限月 プット上位ストライク(建玉) コール上位ストライク(建玉)
7/30限 63,000(2,484)/62,500(1,440)/61,125(858)/62,000(658)/61,500(656) 65,000(3,668/前日比+2,783)/67,000(2,524)/73,000(2,179)/69,500(1,722)/69,000(983)
8/13限(参考) 68,750(1,132)/69,000(1,117)/62,000(884)/60,000(745) 69,000(1,607)/68,750(1,442)/71,000(991)/62,250(976)

7/30限のコール65,000円は建玉3,668枚のうち2,783枚が本日一日で積み上がったもので、目立った動きです。

3. 建玉データから見る今後の値動きの推測

標準オプションの2608限・2609限とも60,000円にプットの大きな塊があり、心理的節目かつオプション市場が意識する下値の防衛ラインとみられます。上値については2608限のコール68,000円(3,540枚、建玉増加も最大)が最も厚い壁として存在し、2609限では65,000円がコールの中心となっています。

一方、直近の週次限月(7/30限)はプット63,000/62,500円が現在値近辺の攻防ラインとなっており、現在値がこの水準を割り込んで下落してきた経緯を踏まえると、このプット建玉のヘッジ解消(デルタヘッジの売り圧力)が直近の下げ加速に関与した可能性があります。他方でコール65,000/67,000円への建玉集中は、短期的な戻り局面を想定した売り建て(コールライティング)または戻り待ちの買いが入っていることを示唆し、オプション市場は「62,000円台前半で下げ止まり、65,000〜67,000円が戻りの上限」という値幅観を織り込んでいる可能性があります。

4. チャート×JPXデータの統合分析

日足では、4月安値からの上昇トレンドラインは維持されているものの、MACDヒストグラムはプラス圏から縮小・マイナス転換しつつあり、Stochasticsは69台から反落、RSIは35.25まで低下し売られ過ぎ圏に接近しています。標準オプション2608限の60,000円プットの厚みは、この日足トレンドラインの位置とも近く、テクニカル・オプション建玉双方が同水準を支持ラインとして意識している構図です。

4時間足では、7月中旬高値からの明確な下降トレンドが継続しており、MACDはマイナス圏(-868.8/-578.6)、Stochasticsは33.60/50.92とまだ底値圏に達していません。50.0%戻し(62,067円)が現在値の位置とほぼ一致しており、この水準を明確に割り込めば下値目標として61.8%戻し(59,308円)が視野に入ります。同水準は標準2608限のプット59,000円(3,707枚)・58,000円(4,110枚)とも重なります。

1時間足では、直近スイングの100.0%戻し(62,468円)に価格が到達済みで、MACDは-552.9/-607.9とマイナス圏ながら下げ渋りの兆しも見られます。15分足(システムポイント表示)では62,247円台で下げが一服し、MACDヒストグラムが縮小、Stochasticsが23.67から底打ちの気配を見せており、短期的な自律反発の可能性を示しています。

5. フィボナッチ水準×オプション建玉集中ストライクの突き合わせ

時間足 Fib水準 価格 近接する建玉集中ストライク(限月) コメント
日足 23.6% 63,519 標準2609限プット63,000(3,280) 直近の戻り目標帯
日足 38.2% 57,185 標準2609限プット55,000(3,377) 下値目標帯(深押し時)
4時間足 50.0% 62,067 標準2608限プット60,000(5,266)/ミニ7/30限プット62,500〜63,000 最重要の支持帯(現在値近辺)
4時間足 61.8% 59,308 標準2608限プット58,000〜59,000(合計7,817) 下抜け時の次の下値目標
1時間足 100.0% 62,468 ミニ7/30限プット63,000直下 短期的な攻防の分岐点
1時間足 88.2% 63,800 標準2608限プット/コール63,000(それぞれ2,952/2,370) 建玉が最も拮抗する価格帯(ピン候補)
1時間足 61.8% 66,862 標準2608限コール66,000〜67,000(合計約3,651)/ミニ7/30限コール67,000(2,524) 戻り局面での上値抵抗帯
1時間足 50.0% 68,113 標準2608限コール68,000(3,540・最大建玉) 最重要のガンマウォール(上限目安)

6. シナリオ分析

シナリオ 条件・トリガー 目標水準 コンビクション
上昇シナリオ 62,067円(4H50%)を維持したまま反発、63,800円(1H88.2%)を明確に上抜け 66,862円(1H61.8%)、上限68,113円(1H50%=2608限コール68,000壁) ★★☆☆☆
下降シナリオ 62,067円(4H50%)およびミニ7/30限プット62,500〜63,000の防衛ラインを明確に下抜け 59,308円(4H61.8%)、さらに標準2608限プット58,000〜59,000帯 ★★★☆☆
深押しシナリオ 59,308円を割り込み、日足RSIが30を明確に下抜けるなど売り圧力が継続 57,185円(日足38.2%)、標準2609限プット55,000帯 ★★☆☆☆
レンジシナリオ 62,468〜63,800円(1H100%〜88.2%)の狭いレンジで方向感なく推移 63,000円台での持ち合い継続 ★★★★☆

現状は、テクニカル面で日足・4時間足が下降圧力を示す一方、1時間足・15分足では下げの一服感が出始めており、建玉面では62,000円台前半にプットの防衛ライン、65,000〜68,000円にコールの上値抵抗が明確に存在する構図です。62,067円(4H50%)を維持できるかどうかが、当面の方向性を左右する分岐点となります。