2026.07.21(火)20時40分【Nikkei225 オプション建玉 デイリーウォッチ】

2026.07.21(火)20時40分【Nikkei225 オプション建玉 デイリーウォッチ】

日経225先物(大阪夜間セッション)は、66,000円台前半で推移しており、直近の建玉残高データおよびマルチタイムフレームのチャートを突き合わせると、上値・下値ともに明確な意識ポイントが形成されている状況です。以下、JPX建玉データの要約、値動きの推測、チャートとの統合分析、フィボナッチ水準と建玉集中ストライクの突き合わせ、シナリオ表の順にまとめます。

## 1. JPX建玉残高データの要約

区分 限月 プット建玉 プット前日比 コール建玉 コール前日比 P/C比率
標準オプション 2608(8月限) 104,969 +6,203 38,701 +156 2.71
2609(9月限) 97,911 +615 61,565 +1,510 1.59
2610(10月限) 10,413 +843 6,204 +264 1.68
ミニオプション(週次) 260723(7/23限) 6,584 +1,897 26,266 +9,830 0.25
ミニオプション(週次) 260730(7/30限) 279 +210 588 +293 0.47

標準オプション全体(8~10月限合計)のP/C比率は2.00と、プット優勢の建玉構成となっています。一方、直近限月であるミニオプション7/23限は、コール建玉が前日比+9,830と急増し、P/C比率0.25までコール優位に傾いています。この対照は、月限側では中長期的な下値ヘッジ(保険としてのプット)が厚く積み上がっている一方、週次のミニオプション市場では今週の上方向への短期的な思惑・ヘッジが急速に強まっていることを示しています。

### 主要ストライクの建玉集中状況

限月 種別 ストライク 建玉残高 前日比
2608 プット 65,000 8,966 ▲402
2608 プット 60,000 4,264 +467
2608 プット 59,000 3,406 +1,611
2608 プット 58,000 2,968 +992
2608 コール 73,000 2,412 +118
2609 コール 67,000 3,350 +838
2609 プット 65,000 3,204 ▲50
260723(週次) コール 68,000 4,037 +3,004
260723(週次) コール 68,500 2,323 +2,200
260723(週次) コール 72,000 3,055 +103
260723(週次) プット 64,000 1,150 +364

## 2. 建玉データから推測される今後の値動き

このデータからは、以下の点が読み取れます。

– 8月限プットの58,000~60,000円に新規建玉が急速に積み上がっている点(前日比+467~+1,611)は、この水準を下値の防衛ライン、あるいは急落時のヘッジ対象として市場が意識し始めていることを示唆します。65,000円プットは建玉量そのものは最大ながら減少しており、直近の反発局面で一部の売り建て・利益確定が入った可能性があります。
– 週次ミニオプション(7/23限)のコール、特に68,000円・68,500円への急激な建玉積み増しは、今週いっぱいの値幅を68,000円台前半に抑え込もうとするショートガンマ・ヘッジのプレッシャーが強まっていることを意味します。オプション売り方(証券会社等)がこの水準に近づくほど先物売りでヘッジする力が働きやすく、上値の重石(ガンマウォール)として機能しやすい水準です。
– 9月限コール67,000円の増加(+838)は、8月限の限月交代(SQ)後を見据えた次の抵抗帯として67,000円近辺が意識され始めていることを示します。

総じて、建玉データ単体からは「直近は68,000円台前半が上値の抵抗として意識されやすく、下方向は58,000~60,000円が中期的な防衛ラインとして意識されている」という構図が読み取れます。

## 3. チャートとJPXデータを組み合わせた分析

現在値66,000円台前半は、日足では2025年3月以降続く上昇トレンドの終値ベースの押し目局面にあり、25MA・75MAが揃って下向きに転換しつつある一方、RSI(14)は44.68と中立圏、Stochasticsは60前後で戻りの余地を残す位置です。4時間足では25MA・75MAがともに上値を押さえる形となっており、直近の反発は移動平均線群の下での戻りにとどまっています。1時間足・15分足ではMACDがゼロラインを回復し、Stochasticsも80近辺の高水準で推移しており、短期的には過熱感を伴いながらも上向きの勢いが継続している状態です。

この短期的な戻りの勢いと、週次ミニオプションで68,000円台に急速に積み上がったコール建玉を重ね合わせると、目先の上値メドは68,000円前後で強く意識される可能性が高いと考えられます。仮にこの水準を明確に上抜けた場合、ショートガンマの解消(踏み上げ)により9月限コール67,000円・8月限コール73,000円方向まで加速する余地もあります。一方、下押した場合には8月限プット65,000円が直近の需給的な支持帯となり、そこを割り込んだ場合は58,000~60,000円のプット集中帯が次の意識ポイントとして浮上する構図です。

## 4. フィボナッチ水準とオプション建玉集中ストライクの突き合わせ

時間足 Fib水準 価格 近接する建玉集中ストライク 建玉種別・限月 市場が意識する意味合い
1時間足 61.8% 66,781 67,000 2609コール 3,350(+838) 目先の戻り高値圏。次限月コールの積み増しが重なり上値抵抗になりやすい
4時間足 23.6% 68,240 68,000/68,500 週次(7/23)コール 4,037/2,323(急増) 今週の値幅を抑え込む最有力のガンマウォール
1時間足 76.4% 65,132 65,000 2608プット 8,966(最大建玉) 直近の需給的な下値支持帯
日足 23.6% 63,519 63,875 週次(7/23)プット 741 戻り一服後の押し目候補水準
4時間足 50.0% 62,067 60,000 2608プット 4,264(+467) 中期的な下値の目安として建玉増加
4時間足 61.8% 59,308 59,000/58,000 2608プット 3,406(+1,611)/2,968(+992) 深押しシナリオの防衛ラインとして急速に意識されつつある水準

上表から、上値では4時間足23.6%(68,240円)と週次コール建玉集中帯(68,000~68,500円)がほぼ一致しており、今週の実質的な上限として最も意識されやすい水準です。下値では1時間足76.4%(65,132円)と8月限プット最大建玉(65,000円)が重なり、目先の下値支持として機能しやすく、これを割り込んだ場合の次のポイントとして4時間足61.8%(59,308円)と8月限プット58,000~60,000円の集中帯が一致していることが確認できます。

## 5. シナリオ表

シナリオ 方向性の根拠 主要価格帯 エントリートリガー コンビクション
上値追随 短期MACD・Stochastics上向き、週次コール建玉が68,000円台に集中しつつも未消化の踏み上げ余地あり 66,600~68,000円、上抜け後は68,500~70,000円 68,000円を1時間足終値で明確に上抜け ★★★
下押し(浅い) 4時間足25MA・75MAが上値抵抗として機能、65,000円プット建玉が支持 65,000~65,800円 65,800円割れで65,000円方向への調整 ★★★
下押し(深押し) 8月限プット58,000~60,000円への新規建玉急増が示す下値ヘッジ強化 60,000~58,000円 65,000円を明確に割り込み4時間足61.8%方向へ加速 ★★
レンジ推移 週次コール68,000円と1時間足76.4%(65,132円)に挟まれ方向感が定まりにくい 65,000~68,000円のレンジ内往来 明確なブレイクアウトが確認できるまで様子見 ★★★★

添付のMetaTrader5チャート上の価格およびJPX建玉残高データに基づく分析であり、実際の売買判断はScalper-Nikkeiのシグナルと合わせてご確認いただくことを推奨します。