2026.07.29(水)21:15【Nikkei225 オプション建玉 デイリーウォッチ】

2026.07.29(水)21:15【Nikkei225 オプション建玉 デイリーウォッチ】

1.オプション建玉サマリー(限月別)

区分 限月 プット建玉合計 コール建玉合計 P/Cレシオ
日経225オプション(標準) 2608(8月限) 104,844 50,870 2.06
2609(9月限) 103,529 64,364 1.61
2610(10月限) 12,921 6,739 1.92
日経225ミニオプション(週次) 7/30限 9,252 25,050 0.37
8/4限 2 4 0.50
8/6限 213 1,686 0.13
8/13限 15,853 16,606 0.96

直近限月の2608(8月限)はP/Cレシオ2.06と、プットが顕著に優勢です。一方、直近週限のミニオプション7/30限はP/Cレシオ0.37と対照的にコール優勢となっており、標準オプションとミニオプションで投資家の姿勢が分かれている点が特徴です。

2.主要ストライクの建玉集中状況

標準オプション(限月別・建玉上位)

限月 プット上位ストライク(建玉) コール上位ストライク(建玉)
2608 30000(5,592) / 25000(5,333) / 65000(4,978) / 60000(4,250) / 58000(4,136) / 50000(3,182) / 70000(3,125) / 64000(2,971) 70000(4,838) / 68000(3,466) / 65000(3,298) / 63000(3,001) / 71000(2,262) / 73000(2,023) / 78000(1,817) / 75000(1,736)
2609 50000(8,919) / 60000(4,738) / 25000(4,697) / 30000(4,267) / 55000(3,705) / 63000(3,263) / 48000(3,224) / 65000(3,109) 65000(4,892) / 50000(4,650) / 30000(3,750) / 67000(2,714) / 75000(2,652) / 70000(2,591) / 67500(2,263) / 78000(2,158)

ミニオプション(週次限月・建玉上位/中心:7/30限・8/13限)

限月 プット上位ストライク(建玉) コール上位ストライク(建玉)
7/30限 63000(2,470) / 62500(1,448) / 61125(704) / 61500(603) / 62000(547) 65000(3,701) / 67000(3,129) / 73000(2,179) / 69500(1,725) / 69000(1,048)
8/13限 68750(1,126) / 69000(1,015) / 62000(868) / 56750(733) / 57000(690) 69000(1,557) / 68750(1,437) / 71000(983) / 62250(976) / 62000(875)

3.建玉データから見る今後の値動きの推測

2608限のプット上位に25000・30000という現値から大きく乖離したストライクが並んでいますが、これらはテールリスク(暴落)ヘッジとしての性格が強く、目先の値動きへの影響は限定的と捉えられます。実際に相場の攻防に関わるのは58000〜65000近辺の建玉であり、この帯域はプット・コール双方で厚みがあることから、当面のレンジの下限・上限を形成する候補として意識されます。

7/30限のミニオプションはコール優勢(P/C0.37)で、65000・67000・73000にコールが積み上がっています。現値(62,700円台)から見て上方に離れた水準への建玉が厚いことは、ディーラーの売りポジション(ショートガンマ)が上方に控えている可能性を示唆し、反発局面ではこれらの水準が上値の重石として機能しやすいと考えられます。一方、直近の同限月プットは62500・63000に集中しており、現値付近の下値を支える防衛ラインとして機能する可能性があります。

8/13限は69000近辺でプット・コールの双方が積み上がる、ストラドル的な建玉配置となっています。これは市場がこの水準への到達、あるいはこの水準を挟んだボラティリティ拡大を織り込みつつある証左と解釈できます。

4.チャート×JPXデータの統合分析

日足では、7月高値圏(73,000円台)からの急落が続いており、MACDはマイナス圏で拡大、RSIは36.97と弱含みですが売られ過ぎ水準には未達です。4時間足では、25MA・75MA・移動平均線群を明確に下抜けたまま下降トレンドが継続し、Stochasticsは22.12/42.57と低水準での推移です。1時間足では、直近安値圏(60,900円台)からの切り返しが見られ、Stochasticsが31.58/17.25とゴールデンクロス形成中で、短期的な自律反発の兆候がうかがえます。15分足では、61,000円割れからの反発ローソク足が連続し、MACDがゼロラインを上抜け、Stochasticsも84.73/56.38と強含みで推移しており、直近は短期的なリバウンド局面にあると判断されます。

このテクニカル面の反発の動きと、JPX建玉データにおける62500〜63000円台のプット厚み(下値防衛ライン)は整合的であり、当面はこの水準を軸とした底堅さが意識されやすい局面と言えます。

5.フィボナッチ水準×オプション建玉集中ストライクの突き合わせ

時間足 Fib水準 価格 符合する建玉ストライク 位置付け
日足 23.6% 63,519 2608コール63000(3,001) 上値抵抗帯
4時間足 11.8% 70,999 2608コール70000(4,838・最大) 強力な上値の壁
4時間足 23.6% 68,240 2608コール68000(3,466) 上値抵抗
4時間足 38.2% 64,826 2608/2609コール65000(3,298/4,892) 上値の壁
4時間足 50.0% 62,067 ミニ7/30プット62000(547) 中間支持
4時間足 61.8% 59,308 2608/2609プット60000(4,250/4,738) 下値支持帯
1時間足 76.4% 65,132 ミニ7/30コール65000(3,701・最大) 上値の壁
1時間足 100.0% 62,468 ミニ7/30プット62500(1,448) 直近の下値支持

これらを踏まえると、上方については65,000円近辺(4時間足38.2%・1時間足76.4%)と68,000〜70,000円近辺(4時間足23.6%・11.8%)の二段構えの壁が意識され、下方については62,500〜62,000円近辺(1時間足100%・4時間足50%)が当面の攻防ライン、59,300円近辺(4時間足61.8%)が下値の防衛ラインとして機能しやすいと考えられます。

6.シナリオ分析

シナリオ 条件 目標水準 根拠 確度
上昇 62,700円台を維持し65,000円を上抜け 67,000〜68,000円 15分足の反発モメンタムに加え、ミニ7/30コールの厚み(65000・67000)が短期的な吸い上げ要因となり得る ★★☆
レンジ 62,000〜65,000円のレンジ推移 62,500〜65,000円 プット(62500・63000)とコール(65000)の双方に建玉の壁があり、拮抗しやすい ★★★
下落 62,000円を下抜け 60,000〜59,300円 4時間足が下降トレンド継続中で、2608/2609プット60000が次の防衛ライン ★★☆
深押し 60,000円を明確に下抜け 58,000円近辺 2608プット58000(4,136)が最終防衛ラインとして意識される ★☆☆

現状は1時間足・15分足の短期反発と4時間足の下降トレンド継続が併存しており、62,000〜65,000円のレンジ推移を軸としつつ、上下どちらに放れても建玉の厚い水準が節目として機能しやすい局面と言えます。