2026.07.23(木)【Nikkei225 オプション建玉 デイリーウォッチ】
日経225先物(JP225-SEP26)は、日足で6月高値73,758円を付けたのち調整局面に入り、直近は66,300円前後で推移しております。4時間足では6月高値からの下降トレンドが継続し、価格は25MA・75MAの下に位置しております。1時間足では7月上旬の急落(70,800円台→63,180円台)ののち戻り高値67,600円台を付け、再び66,200円台まで押し戻される展開となっており、方向感が定まりにくい局面です。
| 時間足 | MA | MACD | Stochastics | RSI | コメント |
|---|---|---|---|---|---|
| 日足 | 25MA・75MAとも上向き継続も価格が接近 | ヒストグラムがゼロ近辺でマイナス転換 | 高値圏から下向きに転換 | 45.59(中立) | 中期上昇トレンド内の調整局面 |
| 4時間足 | 価格がMAの下に位置し下降継続 | マイナス圏で拡大 | 下限圏 | – | 短期は明確な下降トレンド |
| 1時間足 | MAが収れんし方向感乏しい | ゼロ近辺で推移 | 中位圏から回復基調 | – | レンジ移行の兆候 |
| 15分足 | 66,000円~67,450円のレンジ内で推移 | ゼロ近辺で小幅推移 | 中位圏 | – | 方向感の出にくい保ち合い |
1. オプション建玉サマリー(限月別)
日経225オプション(標準)
| 限月 | プット建玉合計 | コール建玉合計 | P/C レシオ | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 2608(8月限) | 106,439 | 39,523 | 2.69 | プット優勢。ヘッジ色が強く、下値警戒感が根強い |
| 2609(9月限) | 98,714 | 63,028 | 1.57 | プット優勢も8月限よりバランス寄り |
| 2610(10月限) | 11,354 | 6,592 | 1.72 | 建玉薄く参考値 |
日経225ミニオプション(週次限月)
| 限月 | プット建玉合計 | コール建玉合計 | P/C レシオ | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 7/23限(本日SQ) | 24,258 | 31,434 | 0.77 | コール優勢。ただし本日で権利行使消滅 |
| 7/30限(中心限月) | 2,573 | 1,642 | 1.57 | 建玉形成の初期段階 |
| 8/6限 | 56 | 41 | – | 建玉極小、参考値のみ |
2. 主要ストライクの建玉集中状況
標準オプション(限月別・建玉上位)
| 限月 | プット上位ストライク(建玉) | コール上位ストライク(建玉) |
|---|---|---|
| 2608 | 65,000(8,243)/70,000(6,125)/60,000(4,528)/59,000(3,265) | 73,000(2,929)/70,000(2,324)/63,000(2,131)/78,000(1,898) |
| 2609 | 60,000(3,780)/55,000(3,822)/65,000(3,209)/63,000(3,179) | 65,000(4,285)/67,000(3,349)/75,000(2,633)/70,000(2,437) |
ミニオプション(週次限月・建玉上位/中心:7/30限)
| 限月 | プット上位ストライク(建玉) | コール上位ストライク(建玉) |
|---|---|---|
| 7/23限 | 61,125(7,445)/61,250(1,704)/61,500(1,555) | 72,000(4,635)/68,500(2,670)/68,000(2,629) |
| 7/30限 | 62,500(1,104)/63,500(244)/62,750(185) | 69,000(207)/73,000(189)/68,500(172) |
3. 建玉データから見る今後の値動きの推測
標準オプションの8月限では、65,000円のプットに突出した建玉(8,243枚)が積み上がっており、現値66,300円台からみて直近の下値心理ラインとして意識されやすい水準です。また70,000円にも大口のプット建玉(6,125枚)が存在しますが、こちらは現値から離れた上値側のヘッジ・売建ポジションとみられ、直ちに価格に影響する水準ではありません。
コール側は73,000円・70,000円に建玉が集中しており、上値の重さを示唆します。一方で63,000円にもコール建玉(2,131枚)がみられ、現値近辺でのオプション売り方によるガンマ・ヘッジ需要が発生しやすい価格帯といえます。
9月限はプット・コールともに55,000~67,000円のレンジに幅広く建玉が分散しており、8月限に比べて中期的な方向感は定まっていない状況です。
ミニオプション(週次)は本日が7/23限のSQ日にあたり、プット61,125円・コール72,000円が中心の建玉となっていますが、いずれも現値から2,000~6,000円程度離れており、本日のピン止め効果は限定的とみられます。むしろ本日の権利行使消滅にともなうヘッジ解消フローが、夕刻以降の値動きに影響を与える可能性があります。
4. チャート×JPXデータの統合分析
日足では25MA・75MAが上向きを維持しつつ価格が接近しており、中期上昇トレンド内の調整という位置づけです。4時間足は6月高値からの下降が継続し、価格はMAの下に位置しています。1時間足・15分足では66,000~67,450円のレンジでの保ち合いとなっており、方向感を欠く展開です。
このテクニカル状況に建玉データを重ねると、上方は70,000円(8月限プット・コール双方に厚い建玉)が強い上値抵抗として機能しやすく、下方は65,000円(8月限プット最大建玉)が心理的な下支えラインとして意識されやすい構図です。この65,000円~70,000円のレンジが、オプション市場が想定する当面の値幅の中心と考えられます。
5. フィボナッチ水準×オプション建玉集中ストライクの突き合わせ
| 時間足 | Fib水準 | 価格 | 近接する建玉集中ストライク | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 日足 | 11.8 | 68,639 | 2608コール68,000(1,773) | 上値抵抗の候補 |
| 日足 | 23.6 | 63,519 | 2608コール63,000(2,131)/2609プット63,000(3,179) | 強い節目、下値目標候補 |
| 4時間足 | 23.6 | 68,240 | 2608コール68,000(1,773) | 日足11.8と重複、上値抵抗帯 |
| 4時間足 | 38.2 | 64,826 | 2608プット65,000(8,243) | 65,000プットの巨大建玉に近接、下値目標候補 |
| 4時間足 | 50.0 | 62,067 | 2608プット62,000(2,746) | 次の下値ライン |
| 4時間足 | 61.8 | 59,308 | 2609プット60,000(3,780) | 深押し時の目標 |
| 1時間足 | 50.0 | 68,102 | 2608コール68,000(1,773) | 短期上値抵抗 |
| 1時間足 | 61.8 | 66,781 | – | 短期戻り高値目安 |
| 1時間足 | 76.4 | 65,132 | 2608プット65,000(8,243) | 強い節目、直近の最重要ライン |
| 1時間足 | 88.2 | 63,800 | 2608コール63,000(2,131)/2609プット63,000(3,179) | 日足23.6とも重複、下値の強い節目 |
複数の時間足のFib水準とオプション建玉集中ストライクを突き合わせると、63,000円~63,800円(日足23.6・1時間足88.2、コール・プット双方に建玉集中)と65,000円(1時間足76.4・4時間足38.2、8月限プット最大建玉)の二つが、市場が特に意識する価格帯として浮かび上がります。上方では68,000円~68,600円(日足11.8・4時間足23.6・1時間足50.0)が上値抵抗帯として重複しています。
6. シナリオ分析
| シナリオ | 条件・トリガー | 目標水準 | 根拠 | 確度 |
|---|---|---|---|---|
| 上昇 | 66,800円(1時間足61.8)を明確に上抜け | 68,000~68,600円 | 日足11.8・4時間足23.6・8月限コール68,000の抵抗帯到達後は70,000円の大口建玉で頭打ちの公算 | ★★☆☆☆ |
| レンジ | 65,000~66,800円での往来継続 | 65,000円を下値、66,800円を上値の目安 | 8月限プット最大建玉65,000円が下支え、1時間足61.8が上値の壁 | ★★★★☆ |
| 下落 | 65,000円を明確に下抜け | 63,800~63,000円 | 日足23.6・1時間足88.2、8月限コール63,000/9月限プット63,000の建玉集中に一致 | ★★★☆☆ |
| 深押し | 63,000円を下抜けて弱含み継続 | 62,000~60,000円 | 4時間足50.0・61.8、8月限プット62,000、9月限プット60,000の建玉が控える | ★★☆☆☆ |
現時点でもっとも確度が高いのは65,000円~66,800円でのレンジ推移であり、65,000円のプット建玉が下支えとして意識される限りは、明確なトレンド形成よりも当該レンジ内での往来を想定するのが合理的です。65,000円を下抜けた場合は63,000円台までの調整、上抜けた場合は68,000円台までの戻りが視野に入ります。
なお、本レポートの価格参照はMetaTrader5チャートに基づくものであり、実際のトレード判断はScalper-Nikkeiのシグナルを優先してご活用ください。本レポートは特定の売買を推奨するものではなく、情報提供を目的としております。


