2026.07.16(木) 【Nikkei225 オプション建玉 デイリーウォッチ】

2026.07.16(木)
【Nikkei225 オプション建玉 デイリーウォッチ】

① JPX建玉残高データの要約

標準オプション(別紙1)限月別サマリー

限月 プット建玉合計 コール建玉合計 P/Cレシオ 備考
2608(8月限) 96,947 35,588 2.72 直近限月・プットに厚い建玉
2609(9月限) 95,818 57,032 1.68 先物取引対象限月に近い
2610(10月限) 9,528 5,712 1.67 建玉薄・参考程度

ミニオプション(別紙2)限月別サマリー

限月 プット建玉合計 コール建玉合計 P/Cレシオ 備考
260716 28,209 17,199 1.64 本日SQ(当日取引最終日)
260723 4,055 6,584 0.62 コール優勢・唯一の逆転限月
260728以降 95 79 1.20 建玉極薄

上位集中ストライク(標準オプション、建玉残高順)

限月 種別 ストライク 建玉残高 前日比
2608 プット 65,000 9,410 +18
2609 プット 50,000 9,555 +377
2608 プット 70,000 6,125 0
2608 プット 60,000 4,292 +301
2609 プット 55,000 4,137 -296
2609 コール 50,000 4,650 0
2609 コール 65,000 3,885 0
2609 コール 75,000 2,474 +8
2608 コール 75,000 2,317 +34
2608 コール 70,000 2,227 +181

② 建玉データから読み取れる今後の値動き

直近限月(2608)のP/Cレシオは2.72と、コールに対してプットが大幅に積み上がっており、投資家層のヘッジ需要が下方向に厚いことを示しています。ただし、次限月(2609)ではレシオが1.68まで低下しており、限月が進むほどプット偏重が和らぐ傾向がうかがえます。

注目すべきは、週次のミニオプション260723限月のみP/Cレシオが0.62とコール優勢に転じている点です。目先1週間程度のレンジでは、短期筋が反発(コール買い)を意識している一方、8月・9月限という中期の枠組みでは下値ヘッジ(プット)が根強く残っている、という二層構造が読み取れます。この組み合わせは、短期的な反発の余地を残しつつ、中期的には上値が重くなりやすい地合いを示唆するものと考えられます。

なお、本日(7/16)はミニオプションの当限がSQを迎える日にあたるため、プット61,000円・コール70,000円付近の建玉解消に伴い、引けにかけて振れ幅がやや大きくなる可能性があります。

③ マルチタイムフレームチャート×建玉データの統合分析

現在値は66,500円前後で推移しています。

日足:2025年3月安値30,373円を起点とした上昇トレンドが継続していますが、直近高値73,758円をつけたあと反落し、上昇トレンドラインを試す局面に入っています。MACDはヒストグラムが天井圏から縮小に転じ、ストキャスティクスも80%超の高水準から下降しており、短期的な過熱感の解消局面と判断できます。RSI(14)は44.51と中立圏で、トレンド転換を示す極端な水準ではありません。

4時間足:MACDはゼロラインを明確に下抜け、価格は25MA・75MAなど主要移動平均線の下に位置しており、短期的には調整色が強い状態です。

1時間足:下降トレンドが継続しており、価格はすべての移動平均線の下で推移しています。ストキャスティクスは過熱売り圏へ達しては戻る動きを繰り返しており、明確な反発の兆しはまだ確認できません。

15分足:直近で新安値を更新し、MACDはマイナス圏で推移、ストキャスティクスも低水準(24.31/25.35)にあります。目先はなお下向きの勢いが優勢です。

建玉データとの整合性で見ると、下落は2608限月のプット建玉が最も厚い65,000円、および2609限月のコール建玉が厚い65,000円という、心理的節目かつオプション市場が強く意識する価格帯に向かう動きと解釈できます。この水準を明確に割り込んだ場合、次の意識ポイントは63,000円台(2608限月プット2,941枚)、さらに60,000円(2608/2609両限月のプット壁)へと段階的に移っていく可能性があります。

④ フィボナッチ水準×オプション建玉集中ストライクの照合

時間軸 フィボナッチ水準 価格 近接する集中ストライク 建玉残高 評価
4時間足 11.8% 70,999 70,000 C2608:2,227/P2608:6,125 上値の壁として一致度が高い
1時間足 38.2% 69,445 69,000 C2608:1,356 短期戻り高値の目安と一致
1時間足 61.8% 66,781 66,000 C2609:1,700 既に下抜け・戻り売り帯に転化
日足 23.6% 63,519 63,000 P2608:2,941/C2608:2,130 中期押し目の候補として一致度が高い
4時間足 38.2% 64,826 65,000 P2608:9,410(最大建玉) 最重要のプット壁と重複
4時間足 50.0% 62,067 60,000 P2608:4,292/P2609:3,321 深押し時の下値目途
日足 50.0% 52,066 50,000 P2609:9,555(最大建玉)/C2609:4,650 中期の大型節目、最大集中ストライク

以上より、オプション市場が特に強く意識している価格帯は65,000円(下値)70,000円(上値)の2点に集約されます。65,000円は4時間足38.2%押しと標準オプション最大のプット建玉が重なる最重要ラインであり、70,000円は4時間足11.8%戻りと厚いコール建玉が重なる上値抵抗ラインです。中期的な深押しシナリオでは、日足50.0%押しと2609限月最大建玉が一致する50,000円が次の大きな節目として意識されます。

まとめ(シナリオ)

シナリオ 条件・トリガー 目標水準 確度
下落継続 66,000円割れが定着 65,000円→63,000円 ★★★★☆
深押し 63,000円を明確に下抜け 60,000円→50,000円 ★★☆☆☆
反発 週次260723限月のコール優勢を背景に66,700円台を回復 69,000円→70,000円 ★★★☆☆
レンジ 65,000~69,000円のレンジ内推移 レンジ内往来 ★★★☆☆

MetaTrader5の価格を参照しております。実際の売買判断は、Scalper-Nikkeiのシグナルを優先してご確認ください。