2026.07.17(金) 【Nikkei225 オプション建玉 デイリーウォッチ】

2026.07.17(金)
【Nikkei225 オプション建玉 デイリーウォッチ】

日経225先物(JP225-SEP26)は、日足では2026年3月安値からの上昇トレンド内で調整局面に入っており、直近高値圏(71,107円処)から急落し、64,200円前後まで値を落としています。まずはJPX建玉データを整理し、その後チャート分析とFib×建玉集中ストライクの突合せを行います。

## 1. 建玉残高データの要約

**日経225オプション(標準)別紙1**

限月 プット建玉合計 コール建玉合計 P/Cレシオ 主要プット集中ストライク 主要コール集中ストライク
2608(8月限) 98,766 38,545 2.56 65,000円(9,368)/70,000円(6,125)/60,000円(3,797) 73,000円(2,294)/70,000円(2,204)/75,000円(2,195)
2609(9月限) 97,296 60,055 1.62 50,000円(9,301)/65,000円(3,254)/63,000円(3,164) 65,000円(4,135)/67,000円(2,512、前日比+1,878)/67,500円(2,150、前日比+625)
2610(10月限) 9,570 5,940 1.61 60,000円(1,739) 75,000円(2,035)/77,000円(992)

**日経225ミニオプション 別紙2(直近流動性のある週次限月:2026/7/23限)**

限月 プット建玉合計 コール建玉合計 P/Cレシオ 主要プット集中ストライク 主要コール集中ストライク
2026/7/23限 4,687 16,436 0.29 63,875円(902、前日比+299)/64,000円(786、前日比+154) 72,000円(2,952、前日比+691)/70,000円(2,000、前日比+472)/74,000円(1,075、前日比+938)/68,000円(1,033、前日比+850)

前週来の傾向として、標準オプション(8月限・9月限)はいずれもプット優位(P/C比1.6〜2.6倍)で推移しており、特に65,000円と50,000円にプットの厚い壁が形成されています。一方、直近の週次限月(7/23限)はコール優位(P/C比0.29)で、68,000円〜74,000円のコールに新規建玉の増加(前日比)が集中しています。

## 2. 建玉データからの値動き推測

プット優位の構造は、指数の下押し局面でオプション売り手(主に証券会社等のディーラー)のヘッジ玉が下値を支えやすい一方、株価が下方に厚いプット壁へ接近するとネガティブガンマにより値動きが増幅されやすいという二面性を持ちます。現在の価格(64,200円前後)は、まさに65,000円(8月限最大の建玉9,368枚)の直下に位置しており、この水準を回復できるかどうかが短期の分水嶺になりやすいと考えられます。

また、週次限月(7/23限)のコールに68,000円〜74,000円で大幅な建玉増加が見られる点は、来週のSQに向けて上値を抑える「コールの壁」が形成されつつあることを示唆します。この壁は、標準オプション9月限の67,000円・67,500円のコール急増(前日比+1,878/+625)とも重なっており、短期・中期双方の投資家が67,000円台〜70,000円台を意識している可能性があります。

## 3. チャート×JPXデータの統合分析

日足では、25MA・75MA付近まで調整が入り、RSI(14)は38.82まで低下、Stochasticsも66.00/79.08から下向きに転じつつあります。MACDヒストグラムも縮小しており、上昇トレンド内での押し目局面と見られますが、押しの深さ次第では中期トレンドの転換シグナルにもなり得ます。

4時間足では6月下旬の高値(73,970円処)から明確な下降チャネルを形成しており、価格は主要移動平均線を下抜けた状態が続いています。MACDは-1,045.9/-615.5とマイナス圏で推移し、下降モメンタムが継続しています。

1時間足では下落が加速し、Stochasticsは13.74/10.97と深い売られ過ぎ水準に達しています。1時間足のFib88.2%(63,800円)を明確に下抜けたことは、直近の下落が単なる調整を超えた勢いを持つことを示しています。

15分足(システムポイント)では、7/14〜16にかけて69,000円処から63,000円台前半まで急落した後、64,200円処で下げ止まりの兆候が見られます。MACDは28.3/-8.5とヒストグラムがプラス転換しつつあり、Stochasticsも53.70/34.61と底打ちからの上向きを示しています。短期的な自律反発の可能性がある一方、上値では64,740〜65,140円処のシステムポイントが早い段階での抵抗になりやすいと考えられます。

## 4. フィボナッチ水準とオプション建玉集中ストライクの突合せ

時間軸/Fib水準 価格 近接する建玉集中ストライク 建玉タイプ 意味合い
1H 88.2% / 日足 23.6% 63,800円/63,519円 63,875円(週次プット902)/63,000円・64,000円(8月限プット2,804・2,656) プット 現在値近辺の最重要ゾーン。複数時間軸のFibと週次・月次プットが重なる支持帯
4H 38.2% 64,826円 65,000円(8月限プット9,368=全データ最大、9月限コール4,135) プット中心 データ上最大のプット集中。旧支持が現在は上値抵抗として意識されやすい水準
1H 61.8% 66,781円 66,000円(9月限コール1,766) コール 二次的な上値抵抗ゾーン
日足 11.8% / 1H 50.0% 68,639円/68,113円 68,000円(週次コール1,033、前日比+850/8月限コール1,597)、67,000〜67,500円(9月限コール急増+1,878/+625) コール 週次・月次双方で建玉が急増している最有力の上値抵抗帯
4H 50.0% 62,127円 62,000円(8月限プット2,912、9月限プット2,481) プット 63,500円割れ後の次の支持候補
4H 61.8% 59,308円 60,000円(8月限プット3,797、9月限プット3,544) プット 深押し時の主要な下値支持帯

以上より、オプション市場が現時点で強く意識している価格帯は、下は63,500〜65,000円のプットの厚い壁、上は67,000〜68,700円のコールの厚い壁と整理できます。

## 5. シナリオ

シナリオ 根拠 主要価格帯 トリガー条件 確信度
反発 1H・15MのStochastics深い売られ過ぎからの自律反発。ただし日足・4Hの下降モメンタムは残存 64,800〜65,140円 → 66,380〜66,930円 → 67,880〜68,710円(コールの壁) 63,500〜64,200円の支持帯を維持し、64,800円台を回復 ★★☆
下落継続 4H・1Hとも明確な下降トレンドが継続、MACDがマイナス圏 62,670円 → 60,480〜60,000円(月次プットの厚い壁) 63,500〜63,800円の支持帯を明確に下抜け ★★★
深押し 60,000円のプット壁失陥による下方連鎖。現時点で明確な材料は未確認 59,000〜58,000円 → 日足38.2%(57,185円) 60,000円を終値ベースで割り込み ★☆☆
レンジ(保ち合い) 週次限月(7/23限)を控え、プット壁とコール壁に挟まれたガンマ・ピニング 63,500〜65,140円のレンジ内推移 上下双方の壁を突破できないまま推移 ★★☆

なお、上記は現時点で確認できるMetaTrader5上のチャートおよびJPX建玉データに基づく分析であり、実際のエントリー判断はScalper-Nikkeiのシグナルを主軸としてご利用ください。