2026.08.04(火) 20:32【Nikkei225 オプション建玉 デイリーウォッチ】

2026.08.04(火) 20:32【Nikkei225 オプション建玉 デイリーウォッチ】

日経225先物は、20時32分時点で64,267円近辺で推移しています。

1.JPX建玉残高データの要約

本日付のJPXデリバティブ建玉残高状況(別紙1:標準オプション、別紙2:ミニオプション)と、デリバティブ取引市況(先物・オプション、日中データ)を突き合わせて集計しました。

区分 総取引高(枚) 備考
日経225先物(標準) 43,067 機関投資家中心
日経225mini 678,929 個人・小口中心
日経225マイクロ先物 916,277 個人・小口中心
日経225オプション(標準)プット 30,650 コール比 約2.0倍
日経225オプション(標準)コール 15,035  
日経225ミニオプション プット 18,170 コール比 約1.1倍
日経225ミニオプション コール 16,517  

先物の出来高構成では、標準先物(機関投資家中心)に対し、mini・マイクロ(個人・小口中心)の合計が圧倒的に大きく、本日の値動きは個人主体のフローに強く影響された可能性が示唆されます。一方、標準オプションのプット出来高がコールの約2倍に達しており、機関投資家サイドではヘッジ的なプット需要が優勢であった様子がうかがえます。ミニオプションはプットとコールがほぼ拮抗しており、個人サイドの方向感はやや中立的です。

2.オプション建玉サマリー(限月別)

日経225オプション(標準)

限月 プット建玉合計 コール建玉合計 P/C比(建玉)
2608(8月限) 109,342 55,005 1.99
2609(9月限) 112,248 67,296 1.67
2610(10月限) 16,995 8,262 2.06

いずれの限月もプット建玉がコールを上回っており、全体としてはヘッジ・下値警戒のポジションが厚い状態が続いています。

日経225ミニオプション(週次限月)

限月 プット建玉合計 コール建玉合計 P/C比(建玉)
8/4限 328 3 109.3(残存僅少)
8/6限(中心限月) 9,959 11,613 0.86
8/10限 0 3
8/13限 15,356 16,352 0.94
8/18限 2 2 1.00
8/20限 36 36 1.00

中心限月である8/6限と、次週の8/13限では、コール建玉がわずかにプットを上回っており、標準オプションの構図(プット優勢)とは対照的です。ミニオプション(個人・週次トレーダー中心)は、目先の上値抵抗を意識した売買がやや優勢とみられます。

3.主要ストライクの建玉集中状況

標準オプション(限月別・建玉上位)

限月 プット上位ストライク(建玉) コール上位ストライク(建玉)
2608 65,000(5,118)/60,000(4,315)/70,000(3,121)/58,000(3,755)/50,000(4,178) 70,000(4,593)/68,000(3,594)/65,000(3,423)/63,000(3,062)/69,000(2,395)
2609 50,000(11,182)/60,000(5,391)/63,000(3,109)/55,000(3,849)/65,000(2,992) 65,000(5,183)/70,000(2,575)/67,000(2,655)/67,500(2,392)/75,000(2,755)

ミニオプション(週次限月・建玉上位/中心:8/6限)

限月 プット上位ストライク(建玉) コール上位ストライク(建玉)
8/6限 58,375(1,594)/59,000(1,338)/64,000(1,073)/63,000(797)/60,000(682) 66,000(1,260)/70,000(1,015)/62,250(907)/65,000(793)/67,000(779)
8/13限 68,750(976)/69,000(922)/62,000(896)/59,000(711)/57,000(675) 69,000(1,467)/68,750(1,254)/68,000(894)/62,250(894)/71,000(867)

標準・ミニともに、65,000円が両限月・両サイドに共通する最大級のOI集中ストライクとなっており、市場全体が最も強く意識している価格帯であることがわかります。

4.建玉データから見る今後の値動きの推測

本日の建玉増減(前日比)を見ると、コール側では64,000~72,000円にかけて広範囲にOIが積み増されています(68,000円+207枚・出来高1,536、69,000円+324枚、72,000円+293枚など)。これは、現値近辺から上方向にかけて新規の売り建て・買い建てが同時多発的に発生していることを示しており、上値では複数の抵抗帯が新たに形成されつつあると解釈できます。

一方プット側では、60,000円が2608・2609の両限月で建玉を積み増しており(2608:+179枚、2609:+617枚・出来高1,151)、60,000円が下値の防衛ライン・意識ラインとして強化された形です。ただし55,000円(2608)では507枚の大幅な建玉減少(出来高930)が生じており、より下のプット防衛ラインはやや弱含んでいる点には留意が必要です。

これらを総合すると、目先は65,000円を挟んだ攻防が続きやすく、上抜けた場合は68,000~70,000円、下放れた場合は60,000円が最初の節目になりやすい建玉構成といえます。

5.チャート分析

15分足

高値圏65,600円台からの調整で61,200~61,700円まで下落した後、下げ止まりから62,000~64,000円台へ切り返し、直近では64,030~64,380円のもみ合いを上放れる陽線が出現し、64,267円まで上昇しています。MACDはヒストグラムがプラス転換して拡大中(108.7/67.8)、ストキャスティクスは76.66/66.12と過熱感のある水準まで上昇しつつも、%Kが%Dを上回った状態を維持しており、短期的な上昇モメンタムは継続中です。

1時間足

7月9日高値69,600円台から7月16日安値60,899円まで下落した後、もみ合いを経て7月31日安値62,357円近辺から切り返し、直近で移動平均線群(63,300~64,300円台に収れん)を上抜けて64,267円まで戻しています。MACDはヒストグラムがプラス転換(181.0/121.3)、ストキャスティクスは66.73/41.29と上昇途上で、過熱感にはまだ余地があります。

4時間足

6月中旬の高値圏(73,199円)から明確な下降チャネルを形成し、直近まで安値切り下げが続いていましたが、Fibの50.0%(62,067円)近辺で下げ止まり、38.2%(64,999円)を試す動きとなっています。MACDはヒストグラムがマイナス圏ながら縮小傾向(83.9/-32.4)、ストキャスティクスは51.79/32.42とオーバーソールド圏から上向いており、下降トレンドの一服を示唆しますが、38.2%を明確に上抜けるまでは反転確定とは言えません。

日足

2024年12月安値30,373円からの一貫した上昇トレンドが、6月の73,758円近辺の高値形成後に調整局面入りしています。現在値64,267円はFibの23.6%(63,519円)近辺の水準で下げ止まり気味に推移していますが、価格は25日線・75日線の下方に位置しており、上位足では依然として調整トレンドが継続中です。MACDはヒストグラムがマイナス圏ながら縮小(-1,271.6/-1,119.0)、ストキャスティクスは32.13/59.31と底値圏を脱しつつあります。

6.チャート×JPXデータの統合分析(Fib水準×オプション建玉集中ストライクの突き合わせ)

時間軸 Fib水準 価格 対応するOI集中ストライク 評価
日足 11.8% 68,639円 コール68,000(3,594)/69,000(2,395) 上値の重い抵抗帯
日足 23.6% 63,519円 プット・コール共に63,000(各2,869/3,062) 現在値近辺の攻防ライン
4時間足 38.2% 64,999円 プット・コール共通の65,000円最大OI壁(両限月合算で1万枚超) 最重要ピン・ポイント
4時間足 50.0% 62,067円 プット62,000(2608:2,301/2609:3,053) 下値サポート帯
1時間足 76.4% 65,132円 65,000円壁と重複 4時間足38.2%と二重確認
1時間足 88.2% 63,800円 プット・コール64,000(合算:2608 3,829/2609 3,985) 目先の支持帯
1時間足 100.0% 62,468円 プット62,000/62,500帯 4時間足50%と重複

複数の時間軸のFib水準が65,000円に集中しており、かつ同水準がオプション建玉全体で最大のOI集中ストライクであることから、65,000円は目先の最重要な攻防ポイントとして位置づけられます。下値については62,000~62,500円がFibとプットOIの両面から支持帯として意識されやすく、60,000円が次の防衛ラインとなります。

7.シナリオ分析

シナリオ 条件・トリガー 目標水準 確度
上昇(レンジ上抜け) 65,000円(4時間足38.2%/1時間足76.4%)を明確に上抜け、その水準を維持 65,500~66,000円 → 68,000円(コール壁) ★★☆
レンジ(往来) 63,800~65,000円のレンジ内での上下動が継続 レンジ内往来 ★★★
下落(反落) 63,800円(1時間足88.2%)を下放れ 62,000~62,500円(プット壁・4時間足50%) ★★☆
深押し(大幅下落) 62,000円を明確に割り込み、60,000円も下放れ 58,000円 → 55,000円(本日建玉減少で防衛力低下) ★☆☆

短期足(15分・1時間)は上昇モメンタムが優勢である一方、上位足(4時間・日足)は依然として調整トレンド下にあり、両者の綱引きから当面は63,800~65,000円のレンジ内攻防が最有力です。65,000円を明確に上抜けられるかどうかが、上位足トレンド転換の試金石となります。