アルファベット(Google)の直近5年間(2021年〜2025年)における総設備投資額(CapEx)およびAI・技術インフラ関連投資の推移は以下の通りです。

近年、アルファベットの設備投資の大半(主にデータセンター、AIサーバー、自社開発AIチップ「TPU」など)はAIインフラに重点的に充てられています。
アルファベット 設備投資額の推移(2021年〜2025年)
| 年度 (FY) | 総設備投資額 (CapEx) | 前年比 (YoY) | 主な投資内容・背景 |
|---|---|---|---|
| 2021年 | 約246.4 億ドル (約3.7兆円) | — | クラウドデータセンター、オフィス環境の拡充 |
| 2022年 | 約314.9 億ドル (約4.7兆円) | +27.8% | クラウド事業および自社インフラ基盤の拡大 |
| 2023年 | 約322.5 億ドル (約4.8兆円) | +2.4% | 生成AIブームの本格化に伴い、AIインフラへの舵切りを開始 |
| 2024年 | 約525.4 億ドル (約7.9兆円) | +62.9% | AI投資が急加速。 Geminiの開発やクラウドAIサーバーへの急増投資 |
| 2025年 | 約914.5 億ドル (約13.7兆円) | +74.1% | 過去最高を更新。 年初計画(約750億ドル)から上方修正が重ねられ、AIインフラ需要に対応 |
(※日本円換算は1ドル=150円で計算)
ポイントと主な特徴
- AIインフラへの集中化
2023年以降の設備投資の急増は、そのほとんどが生成AIモデル(Geminiなど)の訓練・推論環境およびGoogle Cloud向けAIインフラ(TPUや高性能GPUサーバー、データセンターの増設)に充てられています。 - 4年間で約3.7倍に拡大
2021年時点(約246億ドル)から2025年(約914億ドル)にかけて、設備投資規模は約3.7倍へと爆発的に増加しました。 - 2026年以降の展望
同社は、急増するAI需要やエージェント機能の本格展開に対応するため、2026年にはさらに投資額を拡大する方針を示しています。
2026年度の設備投資額(CapEx)の予想・見通しは発表されています。
アルファベット(Google)が開示している見通しおよび市場の最新分析によると、2026年度の投資予測は以下の通りです。
2026年度 設備投資額の見通し
- 公式ガイダンス(会社予想): 1,800億〜1,900億ドル
(日本円換算:約27.0兆〜28.5兆円 ※1ドル=150円計算) - 前年比 (2025年比): 約 +97% 〜 +108%(約2倍へ倍増)
2026年予想における主なポイント
- 投資額の「倍増」背景
当初(2026年2月)発表された1,750億〜1,850億ドルという予想値から、AI需要およびGoogle Cloudの急成長(バックログの急増など)を受けて、1,800億〜1,900億ドルへと引き上げられました。2025年の実績(約914.5億ドル)からさらに倍増する見通しです。 - 主な使途
主力の生成AIモデル「Gemini」シリーズのトレーニングおよび推論インフラの強化、データセンターの世界的拡張、および自社製AIチップ「TPU(Tensor Processing Unit)」の増産・導入に集中投入されています。 - 資金調達と市場の動向
同社はこのAIインフラ需要を支えるため、社債発行や大規模な増資などを含めた資金調達を平行して実施しており、Big Tech各社(マイクロソフト、アマゾン、メタ等)とのAI主導権争いが一段と激化しています。


