CME USD/JPY Option Daily Watch【2026.8.27(木)17:12】

CME USD/JPY Option Daily Watch【2026.8.27(木)17:12】

1.CMEドル円オプション市場の現在の状況

2026年8月27日のCME Japanese Yen Optionsを分析すると、現在のドル円オプション市場では158.73円~160.00円を中心とした建玉集中が最も目立っています。

今回使用したCME公開ファイルは、2026年8月26日版と2026年8月27日版の2日分です。

CME公開ファイルにはTrade Date、正確なExpiration Date、Implied Volatility、Delta、Gamma、Dealer Positionは収録されていません。そのため、GammaとGEXについては実測値ではなく、Black-76モデルによる仮定条件下の推定値として扱っています。

また、分析時点のドル円は159.31円付近です。8月27日14:42 JST時点の東京市場でもUSD/JPYは159.31と報じられており、今回の距離分析では159.31円を基準値としました。

2.満期別のCall / Put建玉

Expiration Call OI Put OI Total OI Put/Call Ratio
SEP 26 36,629 37,410 74,039 1.021
DEC 26 20,827 15,757 36,584 0.757
OCT 26 13,354 17,750 31,104 1.329
NOV 26 6,766 5,462 12,228 0.807
MAR 27 2,317 1,238 3,555 0.534
JAN 27 1,648 440 2,088 0.267
MAY 27 1,978 3 1,981 0.002
FEB 27 909 543 1,452 0.597
JUN 27 159 896 1,055 5.635
DEC 27 8 436 444 54.500
SEP 27 111 269 380 2.423
JUL 27 105 39 144 0.371
APR 27 39 15 54 0.385
AUG 27 28 0 28 0.000

最も建玉が大きいのはSEP 26で、Total OIは74,039枚です。2位のDEC 26が36,584枚ですから、直近の9月限への建玉集中が非常に大きいことが分かります。

3.主要Monthly Optionsの詳細分析

9月限ではCall OIが36,629枚、Put OIが37,410枚で、Put/Call OI Ratioは1.021です。

10月限ではPut OIが17,750枚とCall OIの13,354枚を上回り、Put/Call OI Ratioは1.329となっています。

一方、12月限ではCall OIが20,827枚、Put OIが15,757枚となっており、Call側が優勢です。

4.Weekly Optionsの特徴

Weekly Call OI Put OI Total OI Put/Call Ratio
Friday Week 4 / AUG 26 6,147 4,657 10,804 0.758
Friday Week 2 / SEP 26 2,749 1,360 4,109 0.495
Monday Week 2 / SEP 26 2,465 115 2,580 0.047
Wednesday Week 1 / SEP 26 542 1,093 1,635 2.017
Thursday Week 4 / AUG 26 935 48 983 0.051
Friday Week 3 / SEP 26 638 282 920 0.442
Wednesday Week 2 / SEP 26 248 663 911 2.673

WeeklyではFriday Week 4のTotal OIが10,804枚と突出しています。

ただし、今回のXLSには正確な満期日そのものは記載されていないため、Weeklyの具体的な日付についてはCMEのWeekly上場ルールに基づく区分として扱っています。

5.Strike別の最大建玉

CMEのStrikeはUSD/JPYではなくJPY/USDベースです。例えばCME Strike 6300は、JPY/USD 0.006300、USD/JPYでは158.730159円となります。

CME Strike JPY/USD Strike USD/JPY Strike
6300 0.006300 158.730159

今回の重要Strike

Strike USD/JPY Call OI Put OI Total OI Call OI Change Put OI Change Spotとの差
6300 158.730159 4,592 12,565 17,157 -278 -749 -0.580
6200 161.290323 4,472 9,006 13,478 0 -11 +1.980
6400 156.250000 10,302 2,700 13,002 +249 0 -3.060
6250 160.000000 1,397 9,019 10,416 0 -83 +0.690
6350 157.480315 7,436 2,969 10,405 -59 +7 -1.830
6450 155.038760 7,048 1,100 8,148 -5,474 0 -4.271
6325 158.102767 2,818 3,481 6,299 -620 +23 -1.207
6150 162.601626 605 5,507 6,112 0 -60 +3.292
6175 161.943320 57 3,418 3,475 0 -5 +2.633
6225 160.642570 1,251 1,668 2,919 0 -21 +1.333
6425 155.642023 1,731 0 1,731 -201 0 -3.668
6275 159.362550 25 1,657 1,682 +12 -74 +0.053
6375 156.862745 696 21 717 -87 0 -2.447

6.OI Changeから見えるポジション変化

Strike Type Prior OI Current OI File-to-File OI Change Change %
6400 Call 9,961 10,302 +341 +3.42%
6500 Call 11,228 11,344 +116 +1.03%
6300 Call 4,488 4,592 +104 +2.32%
6250 Put 8,929 9,019 +90 +1.01%
6225 Put 1,604 1,668 +64 +3.99%
6450 Call 7,005 7,048 +43 +0.61%
6350 Call 7,402 7,436 +34 +0.46%
6325 Put 3,449 3,481 +32 +0.93%
6200 Put 8,983 9,006 +23 +0.26%
6275 Put 1,635 1,657 +22 +1.35%

最も目立つ増加は156.25円に相当する6400 Callで、前日比341枚増加しました。

一方、158.73円に相当する6300 Putは678枚減少しており、今回最大の減少となっています。

ただし、Open Interestの増加を新規買い、減少を売りと断定することはできません。

7.ドル円の重要オプションゾーン

Put OI集中ゾーン

158.73~162.60円

特に158.73円、160.00円、160.64円、161.29円、161.94円、162.60円にPut OIが集中しています。

Call OI集中ゾーン

155.04~157.48円

155.04円、156.25円、157.48円が主要なCall OI集中ポイントです。

最重要ゾーン

158.73~161.29円

現在値159.31円を中心として、上下に大きな建玉が並んでいるため、今回のCMEデータでは最も注目すべき価格帯です。

8.Gamma分析

今回のCME公開VOIデータにはImplied Volatility、正確な満期日、金利が含まれていないため、Gammaは実測値ではありません。

European StyleのCME JPY/USDオプションであることからBlack-76を基本モデルとし、IV 8%、10%、12%の3シナリオで推定しています。

Strike USD/JPY Gamma @8% Gamma @10% Gamma @12%
6300 158.730159 0.1419 0.1151 0.0966
6200 161.290323 0.0861 0.0765 0.0678
6400 156.250000 0.0581 0.0615 0.0609
6250 160.000000 0.1623 0.1329 0.1122
6350 157.480315 0.1050 0.0973 0.0880
6100 163.934426 0.0346 0.0378 0.0399
6150 162.601626 0.0513 0.0572 0.0587
6175 161.943320 0.0907 0.0907 0.0907
6225 160.642570 0.1492 0.1492 0.1492
6275 159.362550 0.1772 0.1772 0.1772

モデル上では159.36円、160.00円、158.73円付近でGammaが高くなっています。

9.GEX分析

GEXも実測値ではありません。今回はGamma×OIを基本としたGross GEX proxyを使用し、Signed GEXについてはCallをプラス、Putをマイナスとする分析上の仮定を置いています。

Strike USD/JPY Gamma Gross GEX Signed GEX
6300 158.730159 0.1151 1,822.4 -806.2
6200 161.290323 0.0765 961.1 -300.8
6400 156.250000 0.0615 774.6 +444.2
6250 160.000000 0.1329 1,227.4 -844.2
6350 157.480315 0.0973 954.7 +423.7
6100 163.934426 0.0378 362.5 -359.3
6150 162.601626 0.0572 347.5 -272.5
6450 155.038760 0.0376 247.5 +145.0
6175 161.943320 0.0907 305.9 -295.5
6225 160.642570 0.1492 127.6 -127.6
6275 159.362550 0.1772 88.6 -84.4

特に158.73円と160.00円では、OIとモデルGammaの双方から注目度が高くなっています。

10.現在のドル円市場で意識されやすいStrike

現在値159.31円に最も近い主要Strikeは159.362550円です。CME Strike 6275に相当し、現在値との差は約0.053円しかありません。

ただし、建玉の厚さまで考慮すると、最重要なのは158.73円です。

158.73円にはTotal OIが17,157枚あり、そのうちPut OIが12,565枚あります。さらに10個のExpirationに存在しているため、単一満期だけに偏った建玉ではありません。

11.Resistance / Support候補

上方向で意識されやすい価格帯

160.00円

現在値から0.69円上にあり、Put OIが9,019枚あります。

その上には161.29円、161.94円、162.60円とPut OIの厚いStrikeが続きます。

下方向で意識されやすい価格帯

158.73円

Total OIが17,157枚と今回最大です。現在値から0.58円下にあり、Put OIも12,565枚あります。

さらに157.48円、156.25円にも大きなCall OIが存在しています。

ただし、巨大なOIが存在することだけを理由に、必ずSupportやResistanceになるとは断定できません。ここではあくまで「意識されやすい価格帯」の候補として評価しています。

12.今後注目すべきStrike

  1. 158.73円:Total OI 17,157枚で今回最大
  2. 160.00円:Put OI 9,019枚、現在値から0.69円
  3. 161.29円:Total OI 13,478枚
  4. 156.25円:Call OI 10,302枚、前日比+341枚
  5. 157.48円:Call OI 7,436枚
  6. 158.10円:Total OI 6,299枚
  7. 160.64円:Total OI 2,919枚
  8. 161.94円:Put OI 3,418枚
  9. 162.60円:Put OI 5,507枚
  10. 159.36円:現在値159.31円から約0.053円と最も近いStrike

13.オプション建玉を相場分析に利用する際の注意点

今回の分析はCMEが公開しているVolume / Open Interestデータを基礎にしています。

Open Interestだけから、CallやPutの建玉が誰のポジションなのかを判別することはできません。

そのため、Dealer Long Gamma、Dealer Short Gammaなどを事実として断定することはできません。

また、OI増加を新規買い、OI減少を売りと断定することもできません。

GammaとGEXについても、今回のCME公開データにはIVや正確な満期日が含まれていないため、すべてモデル推定値です。

14.まとめ

今回のCME USD/JPYオプション市場で最も重要なのは、158.73円~160.00円のゾーンです。

特に158.73円はTotal OIが17,157枚と今回最大で、Put OIも12,565枚あります。

一方、160.00円にはPut OIが9,019枚あり、現在値159.31円から0.69円上という非常に近い位置にあります。

さらに161.29円にはTotal OIが13,478枚存在しているため、160円を超えた場合には161.29円も重要な観測ポイントになります。

下方向では158.73円が最重要で、その下に157.48円、156.25円とCall OIの大きなStrikeが並んでいます。

OI Changeでは156.25円のCallが前日比+341枚と大きく増加した一方、158.73円のPutは-678枚と大きく減少しました。

したがって今回のCMEオプション市場から見たドル円の注目ポイントは、単純な上昇・下落方向ではなく、159円台を中心に158.73円と160.00円のどちらへ価格が離れていくかという価格構造にあります。

今後は今回確認された158.73円、160.00円、161.29円、156.25円などの重要Strikeについて、翌営業日のOIとCME OI Changeを継続的に追跡することが重要です。

特に158.73円のPut OI減少が一時的なものなのか、さらに減少するのか、そして160.00円や156.25円で建玉が積み上がるのかを確認することで、CMEドル円オプション市場の価格構造がどのように変化しているのかをより明確に把握できるようになります。

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