2026.07.27(月)20:44【Nikkei225 オプション建玉 デイリーウォッチ】

2026.07.27(月)20:44【Nikkei225 オプション建玉 デイリーウォッチ】

1. オプション建玉サマリー(限月別)

限月 プット建玉合計 コール建玉合計 P/Cレシオ 傾向
2608(8月限) 110,726 41,811 2.65 プット優位が極めて強い。直近限月のヘッジ需要が集中
2609(9月限) 100,613 62,592 1.61 プット優位だが2608比では緩和
2610(10月限) 12,091 6,885 1.76 建玉自体が薄く参考程度

日経225ミニオプション(週次限月)は下記の通りです。直近の7/30限と、次の主要限月である8/13限(第2木曜・SQ級週)に建玉が集中しています。

限月 プット建玉合計 コール建玉合計 P/Cレシオ 傾向
7/30限 8,569 12,855 0.67 コール優位。週内は上値の重さより下値の堅さが意識されやすい構成
8/13限 16,176 16,966 0.95 ほぼ均衡。方向感の薄い週として建玉が積み上がっている段階

2. 主要ストライクの建玉集中状況

標準オプション(限月別・建玉上位)です。

限月 種別 ストライク 建玉残高 前日比
2608 プット 65,000 7,984 -1
2608 プット 70,000 6,125 0
2608 プット 58,000 4,043 +1,088
2608 コール 71,000 2,250 +1,419
2608 コール 70,000 2,438 +34
2608 コール 63,000 2,131 0
2609 プット 50,000 9,104 +2
2609 プット 60,000 4,206 +216
2609 コール 65,000 4,246 -39
2609 コール 70,000 2,729 +299

ミニオプション(週次限月・建玉上位/中心:7/30限)です。

限月 種別 ストライク 建玉残高 前日比
7/30限 プット 63,000 2,582 +73
7/30限 プット 62,500 1,387 +176
7/30限 コール 67,000 2,290 +145
7/30限 コール 73,000 2,179 +698
7/30限 コール 71,000 888 +588
8/13限 プット 69,000 1,119 0
8/13限 プット 68,750 1,144 0
8/13限 コール 69,000 1,526 +40
8/13限 コール 68,750 1,456 -1

3. 建玉データから見る今後の値動きの推測

8月限(2608)は現在値65,050付近に対し、65,000プットが単一ストライクとして最大の建玉を抱えており、この水準がSQに向けたピン止め圧力になりやすい状況です。あわせて70,000プットとコールの両建てが重く、70,000は上下どちらに動いても清算が進みやすい強い節目として意識されます。前日比では58,000プットが+1,088、71,000コールが+1,419と新規建玉が急増しており、想定レンジが下は58,000、上は71,000へとやや広がりつつある形です。73,000コールは-869と手仕舞いが進んでおり、上値の過度な期待は後退しています。

9月限(2609)は50,000プット・コールの両建てが突出しており、これは目先の値動きというより中期的な急落耐性・下振れヘッジの厚みを示すものと考えられます。65,000コールと60,000プットの建玉増加(+216)は、8月限で意識される65,000〜70,000のレンジ感が9月限にも持ち越されていることを示唆します。

週次では、7/30限のコールがプットを上回る一方(P/C 0.67)、73,000コールと71,000コールへの新規建玉(+698、+588)が目立ち、直近1週間は上値を試す動きに対する備えが強まっています。他方でプット側は63,000・62,500に集中しており、下値は63,000近辺で支えられやすい建玉構成です。

4. チャート×JPXデータの統合分析

日足では2025年前半の安値圏から一貫した上昇トレンドが続いていましたが、直近では高値73,758(Jul高値)から反落し、23.6%戻し63,519を割り込むかどうかの攻防となっています。RSIは43台まで低下し、ストキャスティクスも中立圏で、勢いはやや弱含みです。4時間足では上昇チャネルを明確に下放れており、38.2%戻し64,826が現状のサポートとして機能しています。1時間足はレンジ形成中で、76.4%戻し65,132のすぐ下に価格が位置しており、この水準を明確に上抜けられるかが短期の分岐点です。15分足では65,000〜65,030帯に複数の節目が重なり、直近はこの帯域でのもみ合いが続いています。

5. フィボナッチ水準×オプション建玉集中ストライクの突き合わせ

価格帯 Fib水準(時間軸) 建玉根拠 市場が意識する度合い
63,000〜63,519 日足23.6%(63,519) 7/30限プット63,000(2,582)、8月限コール63,000(2,131) 強い。下値の主要支持帯
64,826〜65,132 4時間足38.2%(64,826)/1時間足76.4%(65,132) 8月限プット65,000(7,984、最大建玉) 非常に強い。現在値が滞留する中心帯
68,240〜69,446 4時間足23.6%(68,240)/1時間足38.2%(69,446) 8/13限プット・コール68,750〜69,000帯(各1,000超) 強い。中期的な上値抵抗ゾーン
70,000〜70,999 4時間足11.8%(70,999) 8月限プット・コール70,000(両建て計8,563)、8月限コール71,000(2,250、新規急増) 非常に強い。上値の最重要ゾーン
62,067 4時間足50.0% 7/30限プット62,000・62,500(計1,940) 中程度。さらに下振れした場合の次の支持

65,000〜65,132の帯域は、テクニカル(1時間足76.4%戻し)とオプション建玉(8月限最大プット壁)の双方から支持される最重要ゾーンであり、7月末にかけての値動きはこの帯域を軸にした攻防になりやすいと考えられます。上方は70,000〜71,000が壁として意識され、下方は63,000〜63,519が支持帯として機能しやすい構成です。

6. シナリオ分析

シナリオ 条件 想定レンジ 根拠 信頼度
レンジ継続 64,826〜65,132を軸に上下500円程度の推移 64,600〜65,700 1時間足76.4%戻しと8月限最大プット壁が重なり、ピン止め圧力が強い ★★★★☆
上昇シナリオ 65,700超で1時間足38.2%(69,446)方向を試す 65,700〜69,400 7/30限コール71,000・73,000の新規建玉増加が上値追随の余地を示唆 ★★★☆☆
下落シナリオ 64,600割れで63,519(日足23.6%)を試す 63,500〜64,600 7/30限プット63,000が下値支持として機能する一方、割り込めば加速余地 ★★★☆☆
深押しシナリオ 63,000を明確に割り込んだ場合 62,067(4時間足50.0%)〜62,500 7/30限プット62,000〜62,500帯が次の受け皿 ★★☆☆☆

過度な一方向のポジション形成は見られず、8月限の建玉は65,000を中心に上下へ壁を張る形になっているため、当面はこの帯域を軸にしたレンジ推移を基本線としつつ、70,000超・63,000割れをトリガーとしたブレイク方向への追随を想定する組み立てが妥当と考えられます。