2026.07.22(水)20:30【Nikkei225 オプション建玉 デイリーウォッチ】

**2026.07.22(水)20:30【Nikkei225 オプション建玉 デイリーウォッチ】**

日経225先物(JP225-SEP26)は、直近66,000円台前半で推移しています。7月中旬に付けた史上最高値73,758円からの調整局面にあり、日足・4時間足では下降モメンタムが優勢ですが、1時間足・15分足では短期的な切り返しの動きも見られます。JPXのオプション建玉データと各時間軸のテクニカル指標を突き合わせ、以下のとおり整理します。

### 1. オプション建玉サマリー(限月別)

**日経225オプション(標準)**

限月 PUT建玉 CALL建玉 P/C倍率 PUT取引高 CALL取引高
2608(8月限) 105,613 39,180 2.70 10,591 8,969
2609(9月限) 98,758 62,959 1.57 4,077 2,498
2610(10月限) 11,326 6,619 1.71 1,747 780
合計 215,697 108,758 1.98

**日経225ミニオプション(週次限月)**

限月(週次) PUT建玉 CALL建玉 P/C倍率
7/23(当限) 12,769 29,670 0.43
7/28 67 2 33.5
7/30 2,115 797 2.65
8/4以降 54 44
合計 15,005 30,513 0.49

標準オプションと週次ミニオプションでは、建玉のP/C倍率が対照的な構図となっています。標準オプション(特に直近限月の2608)はPUT優勢(P/C 2.70)で、高値からの調整を見込んだヘッジ・下値警戒の建玉が厚く積み上がっている状態です。一方、週次ミニ(7/23限)はCALL優勢(P/C 0.43)となっており、短期的な戻り・反発を見込んだ投機的なコールの取り組みが目立ちます。中期のヘッジ的な下値警戒と、短期の戻り期待が併存している状態と読み取れます。

### 2. 建玉データから見る今後の値動きの推測

– 標準オプションのPUT建玉は65,000円(8月限、建玉8,713枚)に突出して積み上がっており、この水準が中期的な下値の心理的フロアとして機能しやすいと考えられます。
– 60,000円台(8月限4,347枚+9月限4,025枚)にも厚いPUT建玉があり、65,000円を割り込んだ場合の次の防衛ラインとなります。
– CALL側は67,000〜70,000円(9月限中心)、週次ミニでは72,000円(建玉4,627枚、週次最大)に建玉が集中しており、戻りを試す場合はこのゾーンが強い上値抵抗として意識されやすい構造です。
– 前日比の変化を見ると、8月限65,000円PUTは前日比▲253枚とやや減少している一方、週次ミニの64,000円PUT・61,125円PUTは前日比+1,871枚・+1,505枚と急増しており、直近の下落を受けて短期の下値ヘッジ・逆張り買いが新規に入っていることがうかがえます。

### 3. チャート×JPXデータの統合分析

**日足**:2024年末以降のトレンドラインに沿った長期上昇が続いてきましたが、7月中旬に73,758円で高値を付けた後、MACDヒストグラムは山を作ってから縮小に転じ、Stochastics(58.80/75.43)・RSI(45.02)も高水準からの低下が続いています。長期上昇トレンドの中の調整局面という位置づけであり、トレンドライン割れには至っていません。

**4時間足**:高値からの下降が明確で、価格は25MA・75MA共に下向きに転換した移動平均群の下に位置しています。MACDヒストグラムはマイナス圏で推移しつつも直近でやや縮小し、Stochastics(43.45/35.29)は下値圏からの回復を示しており、下げ止まりの兆候が出始めています。

**1時間足**:Fib 61.8%(66,781円)近辺から反発する形で直近安値(64,166円台)からの戻りが進行しており、MACDはヒストグラムがプラス転換、Stochastics(78.72/88.10)は既に過熱圏に入っています。短期的な戻りは一服・もみ合いに入りやすい局面です。

**15分足**:直近安値からの急反発後、66,000〜66,600円のレンジでの保ち合いとなっています。Stochastics(11.18/11.78)は売られ過ぎ圏で下げ渋っており、短期的な底堅さを示唆しますが、方向感自体は明確でありません。

これらを建玉データと重ね合わせると、価格は「65,000円PUTウォール(下値の意識)」と「67,000〜68,000円CALLウォール(上値の意識)」に挟まれたレンジの中に位置しており、1時間足の戻り一服・過熱シグナルとも整合的です。直近安値からの反発は、64,000円PUT・61,125円PUTへの新規建玉急増(短期押し目買い・下値ヘッジ)に支えられた側面があると考えられます。

### 4. フィボナッチ水準×オプション建玉集中ストライクの突き合わせ

時間軸 Fib水準 Fib価格 近接する建玉集中ストライク 性質
1H 23.6% 71,094 72,000(ミニCALL建玉4,627枚・週次最大) 上値の壁
1H 50.0% 68,113 68,000〜68,500(ミニCALL2,716+2,293枚) 上値の壁
1H 61.8% 66,781 67,000〜67,500(標準CALL9月限3,349+2,240枚) 上値の壁
1H 76.4% 65,132 65,000(標準PUT8月限8,713枚+ミニPUT763枚) 下値の壁(最大PUT)
4H 38.2% 64,826 65,000PUTウォールと重複 下値の壁
4H 50.0% 62,067 61,125(ミニPUT2,331枚)〜60,000(標準PUT両限月計8,372枚) 下値の壁
日足 23.6% 63,519 63,000(標準CALL8月限2,131枚) 中間ピボット
日足 38.2% 57,185 55,000(標準PUT9月限3,830枚) 深押し時の下値の壁

Fib水準とオプション建玉の集中ストライクは高い一致度を示しており、特に以下の2ゾーンが市場で強く意識されていると考えられます。

– **65,000円**:標準・ミニ双方のPUTが集中し、1H Fib76.4%・4H Fib38.2%とも重なる、最も強い下値の壁。
– **67,000〜68,500円**:標準・ミニ双方のCALLが集中し、1H Fib50〜61.8%と重なる、最も強い上値の壁。

現在値(66,000円台前半)は、この二つの壁に挟まれたレンジのほぼ中央に位置しています。

### 5. シナリオ分析

シナリオ トリガー 目標水準 確信度
上昇 67,000円明確突破 68,000→70,000→72,000円(週次CALL最大壁) ★★★☆☆
下落 65,000円割れ 63,000→61,125→60,000円 ★★★☆☆
深押し 60,000円明確割れ 57,185円(日足Fib38.2%)〜55,000円 ★★☆☆☆
レンジ 65,000〜67,000円内での往来 同レンジ内でのもみ合い継続 ★★★★☆

1時間足のStochasticsが既に過熱圏にあることから、直近の反発は一服しやすく、当面は65,000〜67,000円のレンジ内での往来が中心線シナリオとなります。この壁を上下いずれかに明確に抜けた場合、次に意識されるのは上記の建玉集中ストライク(上は68,000〜72,000円、下は61,125〜60,000円)となります。

### 主要ストライクの建玉集中状況

**標準オプション(限月別・建玉上位)**

区分 限月 権利行使価格 建玉残高 前日比
PUT 2609 50,000 9,333 +265
PUT 2608 65,000 8,713 ▲253
PUT 2608 70,000 6,125 0
PUT 2608 30,000 5,987 0
PUT 2608 25,000 5,270 ▲38
PUT 2609 60,000 4,025 +523
PUT 2608 60,000 4,347 +83
CALL 2609 50,000 4,650 0
CALL 2609 65,000 4,285 0
CALL 2609 67,000 3,349 ▲1
CALL 2608 73,000 2,769 +357
CALL 2609 75,000 2,634 +150
CALL 2608 70,000 2,364 +114
CALL 2609 67,500 2,240 +90
CALL 2608 63,000 2,131 0

**ミニオプション(週次限月・建玉上位/中心:7/23限)**

区分 限月 権利行使価格 建玉残高 前日比
CALL 7/23 72,000 4,627 +1,572
CALL 7/23 68,000 2,716 ▲1,321
CALL 7/23 68,500 2,293 ▲30
CALL 7/23 70,000 2,001 ▲199
CALL 7/23 73,000 1,419 +1
CALL 7/23 72,500 1,415 +874
PUT 7/23 64,000 3,021 +1,871
PUT 7/23 61,125 2,331 +1,505
PUT 7/30 62,500 1,101 +1,051
PUT 7/23 65,000 763 +122
PUT 7/23 63,875 642 ▲99

前日比の動きを見ると、週次ミニでは72,000円CALL(+1,572)・72,500円CALL(+874)・64,000円PUT(+1,871)・61,125円PUT(+1,505)・62,500円PUT(7/30限、+1,051)への新規建玉流入が顕著です。直近の急落局面で、上値では戻り売り圧力の警戒(72,000〜72,500円CALL)、下値では押し目買い・ヘッジ(64,000円・61,125円・62,500円PUT)が同時に積み上がっており、市場が短期的なレンジ確定に向けて建玉を厚くしている状況がうかがえます。

なお、本セクションの数値は先の分析(建玉サマリー・Fib突き合わせ)と整合しており、前セクションで挙げた「65,000円PUTの壁」「67,000〜68,500円CALLの壁」「72,000円CALLの上限」という結論を裏付ける内容となっています。

なお、価格情報はMetaTrader5参照値であり、実際のエントリー判断はScalper-Nikkeiのシグナルを優先してください。