2026.07.31(金)【Nikkei225 オプション建玉 デイリーウォッチ】

2026.07.31(金)【Nikkei225 オプション建玉 デイリーウォッチ】

現在値(MT5参照):日経225先物(SEP26) 64,220円近辺(15分足64,227/1時間足64,235/4時間足64,207/日足64,212)

1. オプション建玉サマリー(限月別)

日経225オプション(標準)

限月 プット建玉合計 コール建玉合計 P/C倍率
2026年8月限(2608) 109,000 52,895 2.06
2026年9月限(2609) 106,219 65,987 1.61
2026年10月限(2610) 14,796 8,046 1.84
全限月合計 230,015 126,928 1.81

標準オプションは全体としてプット優位(P/C比1.81倍)となっており、機関投資家層による下方ヘッジ需要が根強いことがうかがえます。

日経225ミニオプション(週次限月)

限月(週次) プット建玉合計 コール建玉合計 P/C倍率
8/4限 269 4 67.3
8/6限 4,990 6,549 0.76
8/13限 14,905 15,738 0.95
8/18限・8/20限 25 14 1.79

主力となる8/6限・8/13限は、標準オプションとは対照的にコールがやや優勢(合成P/C比0.89倍)となっており、短期・個人投資家層は上値追いのポジションを取りやすい傾向がうかがえます。

2. 主要ストライクの建玉集中状況

標準オプション(限月別・現値近辺の建玉上位)

限月 プット壁(建玉) コール壁(建玉)
8月限 65,000円(5,118)/60,000円(4,226)/58,000円(3,811)/70,000円(3,121) 70,000円(4,543)/68,000円(3,342)/65,000円(3,404)/63,000円(3,061)
9月限 50,000円(9,218)/60,000円(4,759)/65,000円(2,992)/63,000円(3,053) 65,000円(5,073)/67,500円(2,282)/67,000円(2,690)/70,000円(2,461)

ミニオプション(週次限月・建玉上位)

限月 プット壁(建玉/前日比) コール壁(建玉/前日比)
8/6限 58,375円(778/+750)/61,000円(498/+484) 66,000円(944/+869)/65,000円(473/+297)
8/13限 68,750円(976)/69,000円(947) 69,000円(1,432)/68,750円(1,264)

8/6限のコール66,000円は前日比+869と全建玉データ中最大の積み上げとなっており、直近1週間の上値目線が集中していることが読み取れます。一方、8/13限は69,000円近辺にプット・コール双方の建玉が集中しており、いわゆるピン留め水準として意識されやすい価格帯です。

3. 建玉データから見る今後の値動きの推測

標準オプションの建玉は8月限・9月限とも65,000円にプット・コール双方の大口建玉が並存しており、この水準が当面の綱引きラインになりやすいと考えられます。9月限の50,000円プット(9,218枚)は全ストライク中最大の建玉であり、深い下値ヘッジ・保険としての性格が強く、実際の攻防ラインというよりテールリスク対応と見るのが妥当です。前日比では9月限25,000円プットが-1,000と大きく減少しており、深いOTMの保険ポジションが利益確定・巻き戻しされた形跡がうかがえます。対照的に、直近週の6日限コール66,000円・13日限69,000円の建玉が急拡大しており、短期的には66,000~69,000円レンジへの上値試しが意識されやすい地合いと言えます。

4. チャート×JPXデータの統合分析

15分足では、7月29日安値59,700円台からの急反発後、64,000~65,900円のレンジで三角保ち合いとなっており、25・75MA が収れんし方向感に乏しい状態です。MACDヒストグラムは縮小、ストキャスティクスは25台まで低下しており、短期的な調整一巡感も出てきています。

1時間足では、7月中旬高値68,000円台から7月29日安値60,900円台までの下落幅に対し、直近は76.4%戻し(65,132円)まで戻す急反発となりました。MACDはプラス圏を維持しつつも縮小方向、ストキャスティクスは81台と過熱感のある水準にあり、目先は上値の重さが出やすい局面です。

4時間足では、6月高値73,758円をピークとした下降トレンド内での戻り局面にあり、現在値64,207円は38.2%戻し(64,826円)の手前で推移しています。MACDはマイナス圏ながらヒストグラムはプラス転換、ストキャスティクスも29台からの回復途上であり、下降トレンド内の戻りとしてはなお伸びしろを残す形です。

日足では、2025年4月安値からの上昇トレンドが継続する中、直近は23.6%戻し(63,519円)付近での攻防となっています。MACDはマイナス圏で本線がシグナルを下回っており、RSIも44.53と中立からやや弱含みで、日足レベルでは戻り待ちの下押し圧力がなお残る形です。

総じて、短期足(15分・1時間)は急反発後の一服・過熱修正のフェーズにあり、中長期足(4時間・日足)は下降からの戻りを試している途中段階と整理できます。

5. フィボナッチ水準×オプション建玉集中ストライクの突き合わせ

時間軸・Fib水準 価格 近接する建玉集中ストライク 評価
1時間足 38.2% 69,445円 標準9月限コール70,000円(2,461)/13日限69,000円コール(1,432) 上値の主要抵抗帯、複数建玉と重複
4時間足 11.8% 70,999円 標準8月限コール70,000円(4,543) 中期的な上値の壁
1時間足 76.4% 65,132円 標準8月限プット65,000円(5,118)・9月限コール65,000円(5,073) 現値に最も近い攻防ライン、両建玉が拮抗
4時間足 38.2% 64,826円 標準8月限コール65,000円(3,404) 短期の上値抵抗
日足 23.6% 63,519円 標準8月限コール63,000円(3,061)・9月限プット63,000円(3,053) 現在の攻防の中心ライン
4時間足 50.0% 62,067円 標準9月限プット62,000円(2,931) 下値の節目
日足 50.0% 52,066円 標準9月限プット50,000円(9,218・全建玉最大) 構造的な深い下値ヘッジ帯

現在値64,220円は、日足23.6%戻し(63,519円)と1時間足76.4/88.2%戻し(65,132/63,800円)に挟まれた狭いレンジ内にあり、この価格帯にプット・コール双方の建玉が厚く並んでいます。上放れには8月限コール65,000円・9月限コール65,000円の壁を、さらに8月限コール68,000~70,000円の壁を順に消化する必要があり、下放れには63,000円近辺(日足23.6%と重複)を割り込むと62,000円台まで滑りやすい構図です。

6. シナリオ分析

シナリオ 条件・トリガー 主要価格帯 コンフィデンス
上昇 65,132円(1時間76.4%)を明確に上抜け、8月限コール65,000円の壁を消化 66,000円(週次コール壁)→68,000~69,000円(月次・週次コール集中帯) ★★★
下落 63,519円(日足23.6%)割れ、63,000円の建玉集中帯を下抜け 62,000円(4時間50%・9月限プット壁) ★★★
急落 62,000円割れが加速し、月次プット壁の連続消化 60,000円(9月限プット4,759)→58,000円台(週次プット壁58,375円) ★★
レンジ 63,800~65,200円のプット・コール拮抗帯内での往来が継続 63,800~65,200円 ★★★★

短期足の過熱修正と中長期足の戻り試しが交錯する局面であり、8月限・9月限とも65,000円に建玉が集中していることから、目先はこの水準を軸としたレンジ推移の可能性が最も高いと考えられます。週次限月(8/6限・8/13限)の建玉急拡大は、レンジを抜けた場合の値幅の目安(66,000円、69,000円)を示唆するものとして注視に値します。