昨日も、原油相場の値動きを注視する一日となりましたね。アジア市場では早々に100ドル台まで上昇し、一時は市場全体がリスクを避ける動きに傾きかけました。しかし、国際的な石油備蓄の放出や、アメリカが主導してホルムズ海峡の警備にあたる方針が固まったことで、原油価格も次第に安定してきました。ドル円についても、東京時間には1ドル160円の大台に迫るほど円安が進みましたが、高値圏では利益を確定させる売り注文も入り、徐々に勢いが落ち着いていったようです。
ところで、予算案が衆議院を通過したことで、いよいよ日米首脳会談が大きな注目を集めていますね。この会談はもともと、対中国政策における日本の姿勢を明確にするために設定されたものでした。そのため、主な議題は台湾情勢をめぐる内容になるはずだったのです。
アメリカが日本の知らないところで中国と勝手に大きな取引をしないよう、あらかじめ釘を刺しておく意図もありました。ところが、ここへ来て事態は一変しています。現在、最も重要な議題となっているのはイラン情勢に関すること、特にホルムズ海峡へ支援のために艦船を派遣するかどうか、という点に変わってしまいました。
もちろん、法律上の原則を考えれば、自衛隊を紛争地域へ派遣することはできません。しかし、日本が使う石油の大部分をあの地域からの供給に頼っているのも、また否定できない事実です。トランプ大統領から派遣の要請があったとしても、今の情勢を考えれば決して不自然なことではありません。果たして日本政府はアメリカに対して、どのような説明を行い、この難しい局面を乗り切っていくのでしょうか。

